映画好き少年から監督へ成長、アルノー・デプレシャンの「映画を愛する君へ」予告
フランスのアルノー・デプレシャンによる自伝的映画「映画を愛する君へ」の予告編と場面写真が解禁された。 【動画】50本以上の名作映画が登場する「映画を愛する君へ」予告編はこちら 本作の主人公は、デプレシャンの過去作「そして僕は恋をする」「あの頃エッフェル塔の下で」でマチュー・アマルリックが演じた人物と同じ名であるポール・デュダリス。劇中では、彼が初めて映画館を訪れた幼少期や、映画部で上映会を企画した学生時代、評論家から映画監督への転身を決意した成人期が、映画史とともに描かれていく。本編はドラマとドキュメンタリーを融合した構成で展開。一般の観客が映画体験を語るインタビューシーンや、大阪のシネ・ヌーヴォ、東京のアンスティチュ・フランセといった施設が収録されたほか、映画史に功績を残した50本以上の名作も映し出される。 キャストにはルイ・バーマン、クレマン・エルヴュ=レジェ、サム・シェムール、ミシャ・レスコー、ショシャナ・フェルマン、ケント・ジョーンズ、サリフ・シセが名を連ねた。さらに祖母役でフランソワーズ・ルブラン、14歳のポール役で「落下の解剖学」のミロ・マシャド・グラネールが出演し、アマルリックは本人役で登場する。 このたびYouTubeで公開された映像には、祖母に連れられ初めて映画館を訪れるポールの姿や、彼が映写機を操作する様子、映画館の受付で「叫びとささやき」のチケットを頼んだポールが「何歳?」と聞かれるシーンなどが収められた。場面写真には、祖母とテレビで映画を鑑賞する6歳のポールや、大学で映画の授業を熱心に受講する20歳の姿などが切り取られている。 「映画を愛する君へ」は1月31日より東京・新宿シネマカリテほか全国で順次公開。 (c)2024 CG Cinéma / Scala Films / Arte France Cinéma / Hill Valle