ゴルフにおけるスライスの根本治療には「背中の面の意識」が必要! 適正なスイング軌道を作るボディターンのコツ
体全体を使った力強いスイングを目指そう
ゴルフスイングには回転が必要ですが、いくら体を回しても、腰と肩が一緒に回ってしまってはスイングスピードは上がりません。 上半身と下半身の回転量に差ができて、体を捻るように動かす「捻転差」ができれば、バックスイングで効率良くパワーが溜まり、体全体を使った力強いスイングになります。 バックスイングで捻転差を作り、トップで腰が45度、肩が90度回った状態になるのが理想です。トップからは、下半身→上半身→腕の順番で目標方向へと回転していくので、インパクトでは体が強烈に捻られて、捻転差がさらに強くなります。 手や腕の力でクラブを下ろしてこようとすると、この順番が逆になってしまい、せっかく作った捻転差が消えてしまうのです。 POINT:バックスイングで腰を45度、肩は90度回し、その捻転差をインパクトまでキープする アドレスでは、肩と腰が同じ方向を向いている。バックスイングで腰が45度、肩が90度回った状態を作る。下半身を先行して回していき、インパクトまで捻転差が保たれる POINT:各ポジションで5秒ずつストップしながら捻転差を体感してみよう バックスイングで作られた捻転差を、インパクトまでキープすることを意識して練習しよう。インパクト後は捻転差が解放されていき、フィニッシュでは腰と肩が同じ方向を向いた状態になる
捻転差によって体を気持ち良く回しきれる
捻転差の役割は、効率良くボールに力を伝えるだけではありません。スイング中は回転を止めずに、気持ちよく体を回しきって打っていきますが、腰と肩が一緒に回ってしまうと、インパクトで胸が開き右肩が前に出るので、アウトサイドからクラブが下りてきてスライスが出やすくなります。そうなると、インパクトで体の回転を止めて打つしかなくなってしまいます。 ですから、バックスイングで捻転差を作り、それをインパクトまでキープしたまま回り続けることが大切なのです。インパクトで、胸がボールを腰が目標を向くような形になっていれば捻転差が保たれている証拠です。 体を回し続けても胸が開かないので、インサイドから正しい軌道でクラブを下ろせるのです。 POINT:捻転差によってクラブがインサイドに下りる 捻転差があれば、トップから体を回し続けても胸が開かないので、クラブがインサイドから下りてくる。インパクトでは、胸がボールを、腰が目標を向くような形になる NG:捻転差がないとクラブがアウトサイドから下りやすい 捻転差が足りないと、胸が開いて右肩が前に出るのでアウトサイドからクラブが下りやすくなり、スライスの原因になる