【バレー】夢の舞台 世界に響き渡るHIKOコール ~チェコリーグ初挑戦の今村貴彦~
――試合後のファンの反応や知名度の向上についてはどう感じている? 「もちろん第一は試合に勝つことですが、クラドノに所属しているので、しっかり盛り上げてクラドノに貢献していきたい」 ――選手としての今後の目標は? 「今後のことを考える余裕はなくて、まず今の生活をどうするか。まずは試合に出て結果を残して、チームが勝つことがいちばん。そのあとに何が残るかによって、今後の選択をしていきたいですね。海外挑戦は1年で満足するのか、それとももっと高みへいきたいのか。まだ現時点では、日本では信じられないような毎日の出来事にびっくりしながら過ごしているだけです」 (小見出し) ファンに支えられて生きるプロ選手 ――チェコ移籍のタイミングでファンクラブ(「ヒコセビ」)を開設した思いとは? 「今回、期限付きプロ選手という形で、バレーボール一本で今シーズン戦っていくと決めました。その選手としての生き方や生きざまをファンの方々に見て欲しいのと、コロナ禍の影響で(ファンとの)関わりが減ってしまっていたので、また身近に感じて欲しいと思っていました。ファンクラブを作ることで応援してもらい、僕は応援してきてもらった分を恩返しする。ファンクラブは力になっているどころか、ないと生きていけません。そういう世界で戦っています」 ――日本から応援するファンにひと言お願いします 「何してんねん、って言われるかもしれないですけど、海外挑戦は昔からの夢でした。この夢を自分で口に出し続けて、やっとかなった海外挑戦だと思っています。これもファンの方々やパンサーズのスタッフの方々、パナソニックの社長や上司が動いてくれて、背中を押してくれて今の自分がいるので、感謝の気持ちを忘れずに頑張っていきます。プロ選手になったからにはファンの方々あっての選手なので、応援をパワーに変えて戦っていきます!」 チェコでのシーズンはまだ始まったばかり。クラドノもCEVカップに参戦しているため、勝ち進めば石川祐希選手擁するミラノ(イタリア)と対戦する可能性もある。 世界の大舞台で「HIKO」コールが鳴り響く日を期待せずにはいられない。 いまむら・たかひこ 1993年5月20日生まれ/身長193cm/日向学院高→中央大→パナソニック/アウトサイドヒッター (取材/島原隼人)