【日本代表の最新序列】対戦国も震える多士済々の陣容。上田選外、古橋復帰で1トップはどうなる?
両ウイングバックは人材豊富な最激戦区
両ウイングバックは、もったいないほど人材が豊富な最激戦区だ。まず右は、4戦連続でスタメンを張った堂安律(フライブルク)が最上位だが、途中出場で違いを見せ続けている伊東純也(スタッド・ドゥ・ランス)も言うまでもなくレギュラーと遜色ない。4バック時代は不動の右SBだった菅原由勢(サウサンプトン)はそろそろ最終予選初出場を果たしたいところだが、それが容易ではないほど層が厚い。 左ウイングバックは三笘薫(ブライトン)がスタメンを担う。ただ、途中投入されたオーストラリア戦でキレキレのプレーを連発した中村敬斗(S・ランス)も控えており、途中から三笘をシャドーに回して同時起用する手をまた使う可能性は十分にある。さらに、クローザー役として最適な前田大然(セルティック)もおり、ベンチ外が続いている38歳の長友佑都(FC東京)が出番を得るのは簡単ではない。 ここまで4試合は2シャドーの一角を南野拓実(モナコ)で固定し、相棒が久保建英(レアル・ソシエダ)→鎌田大地(クリスタル・パレス)→鎌田→久保と入れ替わっている。ただ、コンディションが万全であれば、やはり23歳のレフティの方が序列は上と見る。 また、10月シリーズでは南野もインパクトを残せなかったため、久保と鎌田で組むパターンも考えられる。ここまで出番なしの旗手怜央(セルティック)も、一度ピッチに送り出してほしい実力者だ。 最も注目されるのが、ここまで先発を担ってきた上田を欠く1トップだ。軸となるのは、短い出場時間で今予選2ゴールを挙げている小川航基(NEC)だろう。実績を考えれば、まだデビューを果たしていない大橋祐紀(ブラックバーン)よりも古橋が上で、スターターを務める可能性は十分にある。 ここまではスタメンの入れ替えをほとんどしてない森保一監督が、対戦国を震撼させるこの多士済々の陣容をどう使い分けるのか。そのマネジメントにも注目したい。 文●江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)
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