あらためて知りたい、セリーヌ・ディオンの凄すぎる伝説5
2022年に難病のスティッフパーゾン症候群と診断されたことを告白、治療のために歌手活動を休止していたセリーヌ・ディオン。オリンピックの開会式のフィナーレにサプライズで登場、「愛の讃歌」を熱唱した。しかも無報酬。フランス、そして世界のスポーツ界の歴史に残るイベントの一翼を担いたいという気持ちからオファーを受けたという。そんな彼女の歌声がパリの夜空に響き渡る様子に涙した人も多いはず。そこで今回はセリーヌ・ディオンのすごさを改めてプレイバック。シンガーとして女性として、人間としての偉大さを物語るエピソードをお届けする。 【写真】セリーヌ・ディオンの開会式衣装ほか、セレブ&アスリートの豪華ファッション情報まとめ【2024パリ五輪】
『タイタニック』の主題歌は一発録り
セリーヌの代表曲の1つといえば1997年の映画『タイタニック』の主題歌「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」。セリーヌ本人は最初この曲を歌うことに乗り気ではなかったという。後日、あるトーク番組で「自信がなかったの。以前ある映画のために別の曲を歌ったのだけれどそれが大成功していたから、もう運を使い果たしたのではないかと思っていた」とその理由を説明している。ちなみにその別の曲とはおそらくディズニーアニメ『美女と野獣』のテーマソング「ビューティ・アンド・ザ・ビースト」のこと。
その彼女の気持ちを変えたのが、すでに結婚しプライベートでもパートナーだったルネ。彼に説得されてデモテープ用に1回歌った。なんとこれがそのままサウンドトラックに使われ、世界中の人を感動させることになる。つまりあの曲は一発録り。セリーヌ曰く「デモの録音が本物のレコーディングになった。あとは2度と(スタジオでは)歌わなかった。そのあとライブで300万回歌ったけれどね」。彼女はこの楽曲でグラミー賞の最優秀レコード賞と最優秀女性ポップボーカルパフォーマンス賞を受賞している。
2 産後5か月で仕事に復帰
歌うこと、そしてその歌声を観客に届ける熱意にかけては誰にも負けないセリーヌ。2003年に父親が亡くなった日もステージに立ち、最後まで歌いきった。2010年には帝王切開で双子を出産したが 5か月後には仕事に戻り、アメリカでのツアー「Celine」の準備を始めた。今回のパリ五輪でも音楽にかける彼女の情熱は世界中を感動させたけれど、セリーヌはその熱い思いをずっと持ち続けてきたのである。