ドジャース、頂点まであと7勝!もっと楽しく見る方法は? WS2度制覇の井口資仁が解説
■集中力がさらに高まる大谷選手
では、日本で見る我々はどこに注目すればより楽しめるのか、井口さんに伺っていきます。 1つ目の注目ポイントが「チャンスの大谷選手に注目」。 まずここまでの成績を見ていきます。きょうは4打数2安打1打点でした。そしてプレーオフの成績は打率2割5分で、ホームランは1本となっています。レギュラーシーズンの方がより打っていますが、得点圏打率、つまりランナーが二塁、三塁にいるチャンスで回ってきた時は「8割」という驚異的な数字です。 (Q.どうしてこんなにチャンスで強いのでしょうか?) 井口さん 「投手からすると、ランナーがいる時に大谷選手を歩かせることができないのです。勝負せざるを得ない状況ができます。そうすると、投手としてはストライクゾーンに投げなくてはいけない。ですから、そのストライクゾーンに来た甘い球を、大谷選手がしっかりと捕らえているということです」 (Q.ただ、投手としてはランナーがいるからより抑えたいという気持ちがありますよね。それでも大谷選手が勝っているのでしょうか?) 井口さん 「そのあたりの選球眼ですね。しっかりとボールを見極めて甘いコースを打っている。ランナーがいることによって、完全に大谷選手だけを相手にした勝負はできないんです。ランナーも気になりますから。そうすると失投がありますので、そこをしっかり捕らえています」 (Q.ランナーが出ている時の大谷選手の打席は期待してもいいのでしょうか?) 井口さん 「もちろんです!大谷選手は集中力も高まっていますし、甘い球をきょうも1球で仕留めているんです。この集中力はさすがだと思います」 (Q.大谷選手の打席が回ってきたら注目しますが、ランナーがいたら絶対に目が離せないということでしょうか?) 井口さん 「さらにだと思います!」
■先に4勝するのは?ドジャースが優勢?
もう1つの注目ポイントが「1点への執念に注目」。 (Q.これはどういったことでしょうか?) 井口さん 「ステージが上がる度に、1点の重みが増してきます。レギュラーシーズンではなかなかないプレーが、このポストシーズンはあるんです」 (Q.例えばどういったプレーで違いが出てきますか?) 井口さん 「例えば、バントをするんです。シーズン中ではなかなか2タイトル勝っている場面でバントはありませんが、4回ウラでバントをします。ランナーを得点圏に進めて行って、とにかく1点を取りに行こうという野球ですね」 (Q.送りバントは高校野球などでよく見るイメージですが、そういったプレーも出てくる?) 井口さん 「そうですね。特にこのポストシーズンは、バントをしたりスクイズをしたりといった作戦が多いです。9日のパドレス戦では5点差あった場面でスクイズですから。シーズン中に5点リードの場面でスクイズすると、やはり『紳士的なプレーではない』ということになってしまうのですが…」 (Q.シーズン中、5点差のなかで本来はスクイズをしない?) 井口さん 「本来はやらないプレーですが、ポストシーズンはやはりダメ押しで行きますので、こういうプレーがサインとして出るんです」 (Q.素朴な疑問ですが、なぜ「紳士的なプレーではない」となるのですか?) 井口さん 「シーズンを通してですから、さらにダメ押しをすることに対しての『紳士的ではない』プレーだと思います。点差があいている時の盗塁もそうです」 (Q.ポストシーズンでは、より1点が大事?) 井口さん 「そうですね。1点を押して、さらに流れを相手にやらないというプレーです」 今後のスケジュールを見ていきます。先に4勝したほうがワールドシリーズ進出となります。きょうドジャースが初戦を制しました。 (Q.ずばり、先に4勝するのはどちらのチームだと見ていますか?) 井口さん 「もちろん、初戦にドジャースが取ったのは大きいです。ホームで行われるあすで勝てばさらに、ワールドシリーズ進出が固くなってくると思います」 (Q.今はかなりドジャースが優勢ですね?) 井口さん 「優位ですね。今、ピッチャーもいいですから。かなり優勢だと思います!」 (スーパーJチャンネル「newsのハテナ」2024年10月14日放送)
テレビ朝日