90年代アウトローシーンを風靡:ガルフィーの進化と再生
「木下優樹菜さんのモデルの起用がニュースになったんですよ。その時にガルフィーの名前も出たので、1週間くらい電話が鳴りっぱなしでしたね。 いろいろな会社から電話があったのですが、その中のひとつにドン・キホーテさんからの連絡がありました。ドン・キホーテさんでは、アパレルは直接仕入れをしていないんです。 問屋さんのようなところを経由してやることが多くて、結構異例の直接連絡でした。ドン・キホーテさん側も分かっていますよね。自分たちがヤンキーの溜まり場だってこともちゃんと分かっているし、自分たちがやれば伏線回収できるってことも分かった上で連絡をしてきている。それは面白かったです」 復活の経緯からさまざまなコラボレーションまで、改めてガルフィーを俯瞰してみると、全てがきれいに計算されているような印象がある。奇を衒うガルフィーのアイディアが的中するのは何故なのだろう。 「よく言われるのですが、めちゃくちゃ計算して狙うことはそんなにないです。かっこいいとか、かわいいとか、それだけではなくて、みんなが面白いと思いそうだなと思うことを重点に考えながらアイディアを出しています。何やってんの、このブランド! って思われていた方が面白い。 だから、フルスイングで売れないときとかありますよ。面白いだろうと思ってやって、みんなの心に刺さらなかったこととか、普通にあります」 リブランドから現在までずっと注目を浴びているガルフィー。毎回、さまざまな相手とのコラボレーションが楽しみだが、今後の展望はあるのだろうか。 「展望というよりは、これからも、なるべく諦めないで頑張ろうといったくらいですね。あとは、ファッション以外のコラボとかもやりたいですね。パチンコ代や車のカスタムグッズとか。キャラクターがあるので、ファッション以外のこともできるから、そういう場面も増やせたらいいかなと思っています」