「スターフルーツ知らない」9割 高校生ら、かき氷で知名度アップへ 「ふるさと博覧会」で売り上げ上々
【南風原】開邦高校の2年生4人が3日、南風原町立中央公民館などで開かれた「第22回はえばる2024ふるさと博覧会」で、ドライスターフルーツをのせたかき氷を175食販売した。好きなテーマを1年間追究する「探究」の授業で同町特産のスターフルーツを取り上げ、知名度アップに一役買おうと調査研究して販売につなげた。(南部報道部・国吉聡志) 【写真】ドライスターフルーツのかき氷を販売した開邦高校2年生 4人は、仲道晴香さん(17)、川畑陽菜さん(17)、東江茜さん(16)、渡邊乃々香さん(16)。同町在住の川畑さんが「スターフルーツは県内であまり知られていない果物ではないか」と提起し、テーマに選んだ。 事前調査で実施した校内アンケートでは、9割の生徒が「スターフルーツを知らない」と回答した。仲道さんは「私も知らない果物で、どんな活用方法があるのか知りたくなった」と振り返る。 10月には、スターフルーツのジャムを作って校内で試食会を開催。試食した生徒から上がった「こんなにおいしかったんだ」との反応に自信を深めた。 博覧会のルールで生の果物を使うことができず、ドライフルーツを購入してかき氷にのせた。三菱みらい育成財団(東京)から助成金を得て、材料費に充てた。知人や町商工会の助けを借り、かき氷機やいすなどを準備した。 1個300円で販売。客の反応は上々だった。売り上げは町内の慈善事業者への寄付を考えている。 仲道さんは「予想していた以上にお客さんの反応が良くて、驚いた。スターフルーツを知らない方も多く、認知度を上げていくためには何が必要か考えたい」と話した。 4人は学期末に校内で活動を発表する予定だ。