現状維持でサインした田口

　ヤクルト・田口麗斗投手が１６日、都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の１億７５００万円でサインした。（金額は推定） 　開口一番「保留しませんでした」とぼけをかました田口。だが、開幕直後に離脱した今季を振り返ると雰囲気は一変した。「ふがいないというか、何しているんだろうという気持ち。０点ですね」と話した。また「ケガをしてしまったで片付けてはいけない。来年は開幕から全開でいけるようにしたい」と意気込んだ。 　来季に向けては「９回を取りにいきたい」と守護神奪還を決意。新外国人・バウマンや今季守護神を担った小沢ら、ライバルも多い。色紙には「逆襲」と記した。「自分自身が守護神を剥奪というか、失った１年だったので取り返すという意味。チームとしてもやり返すじゃないけど、そういう気持ちでやらないといけない」と思いを込めた。 　昨オフの契約更改交渉の場では３年総額５・５億円（出来高含む）の契約を結んだが、その際にメジャー挑戦の意志も伝えていた。契約内容には１年ごとに話し合いの場を設けることも盛り込まれ、今オフは海外ＦＡ権を取得も残留を決断した。 　今季は４１試合に登板し、１勝４敗。前半戦に離脱した影響もあって７セーブと落ち込み、防御率は２・９４だった。