高校卒業後、隣県で就職した息子が「お盆」と「正月」の年2回しか帰省しません。親としては寂しいのですが、これって珍しくないのでしょうか?
単身世帯の平均支出と平均賃金
総務省統計局が発表する、令和5年度の家計調査によると、34歳以下(男性)の単身世帯の1ヶ月あたりの平均消費支出は16万8797円です。この支出には税金や保険料などの非消費支出は含まれていないため、実際はもう少し出費が大きくなることが予想されます。 対して厚生労働省が公表している「令和5年賃金構造基本統計調査」による、最終学歴が高校卒業の20代前半までの平均賃金は以下の通りです。 ●19歳以下:19万2300円 ●20~24歳:22万2400円 手取りは額面賃金の75~85%が目安とされており、平均賃金で考えると、19歳以下で約14万~16万円、20~24歳で約17万~19万円であると推測できます。消費支出を差し引くと手元に残るお金はわずかになります。 そのため、年に何回も帰省することが難しい方もいるでしょう。
帰省頻度でもっとも多いのは年1~2回|タイミングとしてはお盆と年末年始が9割を超える
株式会社AlbaLinkが実施した、帰省の頻度に関する意識調査によると帰省の頻度で最も多いのは年1~2回で36.8%でした。また、帰省のタイミングとして多いのは、お盆と年末年始で9割以上を占めています。 帰省には、時間や金銭的な制限がかかり、かかる費用の負担度の大きさは収入によって大きく左右されます。高校を卒業し、就職したばかりでは年収もあまり多くはなく、日々の暮らしを考えるとなかなか帰省費用を捻出する余裕はありません。そういった点を考えると、年に2回の帰省頻度は決して少ないとはいえないでしょう。 出典 株式会社AlbaLink【実家に帰る頻度はどれくらい?】男女500人アンケート調査 総務省統計局 家計調査年報(家計収支編) 2023年(令和5年) 厚生労働省 令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況 学歴別にみた賃金 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部