星稜・山下監督「応援で力もらった…石川は負けない」 センバツ
第96回選抜高校野球大会は30日、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で準決勝があり、星稜(石川)は健大高崎(群馬)に4―5で敗れた。 【熱戦を写真で】星稜vs健大高崎(準決勝) 星稜の山下智将(としまさ)監督の試合後のコメントは次の通り。 ◇「打撃鍛えなきゃ」が収穫 ◇星稜・山下智将監督 うちの選手もよく頑張ったが、相手がすべてで上だった。(好機を作ったが無得点の)六、八回にもっと攻めたかった。1点が遠かった。(健大高崎の先発・石垣投手は)直球が速く、変化球もよかった。打ち崩せた感覚はあまりない。 (石川勢初の4強にも)今日の一戦を勝ちたかった。 なかなか打てないだろうと思っていた。盗塁やバントなどいろんなことをして、「みんなでつないで点を取ろう」という思いだった。泥臭く、なんとか食らいついていったが、及ばなかった。 (センバツの収穫は)冬場は一生懸命、打撃に取り組んできたが、これだけたくさんの好投手と対戦できて、また夏に向けて「打撃を鍛えなきゃいかん」と生徒もわかったと思う。それが収穫かもしれない。 (完投したエースの佐宗投手は)疲れもあったと思うが、前回の登板より彼なりに修正して今日を迎えてくれた。(2番手で)道本を考えていたが、佐宗も気持ちが入っていた。「もうちょっと、もうちょっと」ということで(最後まで)任せた。 佐宗も(投球は)悪くなかったと思う。いい球もあった。よく我慢して、今の彼のベストのピッチングをしてくれた。向こうの打線が上だった。(佐宗は)2月末にインフルエンザで1週間休んでしまった。その後にすぐテストがあり、ほとんど練習できなかった。そこからの調整だったので、なかなか状態が上がってこなかった。 (七回の守備。2死二塁で4番・箱山選手と勝負して左前適時打を打たれた)勝負はよかった。もうちょっと、レフトを前に出しておくべきだった。その指示を出せなかったことに悔いが残る。いいバッターなので、外野が引いてしまう気持ちも分からないでもないが、私の指示不足です。 (元日に能登半島地震があり、被災地への思いも胸に戦った)うちは粘り強くやるしかない。一生懸命やらせていただいた。うちからというより、強い健大高崎さんに食らいついたゲームができたのも、応援していただいて力をもらっていたからのような気がします。 今日は結果では負けてしまったが、うちもここから頑張っていきたい。石川県は負けないと思うので、私たちもできることをやりながら、また頑張っていきたい。