冬は体を温め保温できる物を準備 衣替えの時期には非常用持ち出し袋の中身の見直しを
テレビ愛知
ヘルメットや安全靴を製造・販売しているミドリ安全が2024年2月、子どもと同居している20歳から49歳までの全国の母親800人にアンケートを取ったところ、寒さへの防災対策ができていないと答えた人は61.6%で半数を超えました。 急に気温が下がって衣替えをしたという人もいると思いますが、衣類の衣替え以外に災害時に必要となる非常用持ち出し袋の見直しも重要です。今回はそんな非常用持ち出し袋の衣替えのポイントを解説します。
暖房器具はほとんど使えない状態か
2024年1月の能登半島地震では、11月26日現在、462人が亡くなり、全壊・半壊した住宅は2万9523棟にものぼっています。長期に及ぶ避難生活の中で課題となったのが「寒さ」でした。
実際に現地で支援活動をしたNPO法人レスキューストックヤードの栗田暢之代表理事によりますと、一部の地域では発災から1カ月程度、ライフラインが停止。灯油ストーブの燃料の調達もままならず、暖房器具はほとんど使えない状態だったと話していました。 そこで重要となるのが「毛布」です。日本赤十字社によりますと、毛布が不足した避難所も多かったといいます。
避難先の備蓄品には限りがあります。これはあくまでも目安ですが、支援物資が届くには3日から1週間ぐらいかかるといわれています。能登半島地震では1カ月程度、物資が不足していた場所もありました。
体を温め、保温できるものを用意しよう
非常用持ち出し袋の衣替えのポイントは、体を温め、保温することができるものです。もちろんカイロや温かいインナー、厚手の靴下なども必要です。毛布を入れておきたくなりますが、ものによってはかさばったり、重たかったりします。 そんな中でおすすめなのは「アルミブランケット」。風を通さないので、体に巻き付けて使うと体温の低下を防ぐことができます。また、たたむと手のひらサイズになり、持ち運びにも便利です。
愛知工業大学地域防災研究センターの横田崇センター長は「避難先に必要なものがそろってくるまでの間、自分の健康を守るために、あらかじめ必要な物を備えておくことが大切だ」と話していました。 季節によって必要になるものは違います。いつ起きるか分からない自然災害に備えて、衣替えの時期には非常用持ち出し袋の中身を見直してみてはいかがでしょうか。
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