【50歳代の二人以上世帯】貯蓄「3000万円以上」は何パーセント?平均貯蓄額は1147万円、中央値はいくらか
老後に向けた貯蓄計画を
これまで50歳代・二人以上世帯の「貯蓄3000万円以上の割合」と平均・中央値を確認してきました。 ご確認いただいた貯蓄の平均は、さまざまな環境や生活スタイルの方が含まれているので、「平均=貯蓄の目標額」にすることはできません。 ご自身の老後を見据えるためには、まず目標設定をすることが大事になります。 ・老後どのような生活を送りたいのか? ・毎月いくらあれば生活していけるのか? ・もし介護になったらどのくらいの費用が掛かるのか? 支出金額を試算したうえで、そのために準備できている金額はどのくらいあるのかを計算します。 ・年金はいくらもらえるのか? ・退職金はいくらもらえるのか? ・老後に使える貯蓄はどのくらいあるのか? 目標金額が明確になったら、次はどう準備していくのかを考えていきましょう。 老後生活を支える資産づくりの方法として、よく挙げられることにNISAやiDeCo、個人年金などの資産運用があります。 それぞれリスクや成果が出るまでの時間も異なるので、どの手段を使って積み立てるのかは年齢やライフプランで異なります。 まずは、世間一般で言われる「コレが良い!」ではなく、自分には「コレが合っている」という方法を見つけましょう。
まとめにかえて
今回は50歳代・二人以上世帯の「貯蓄3000万円以上」の割合や、50歳代の収入事情について解説してきました。 インフレや少子高齢化が進む日本では、自助努力での資産形成が必要不可欠となってくるでしょう。 大多数が試している方法が必ずしもご自身に合う資産形成とは限りません。 幅広く情報収集をして、自分にぴったりの資産形成方法を見つけてみてください。 ●【ご参考】50歳代・二人以上世帯の貯蓄額一覧表(金融資産を保有していない世帯を含む) ・金融資産非保有:27.4% ・100万円未満:9.1% ・100~200万円未満:6.4% ・200~300万円未満:3.8% ・300~400万円未満:3.9% ・400~500万円未満:3.8% ・500~700万円未満:5.6% ・700~1000万円未満:5.5% ・1000~1500万円未満:8.9% ・1500~2000万円未満:4.2% ・2000~3000万円未満:5.4% ・3000万円以上:11.2%
参考資料
・金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」 ・doda「平均年収ランキング(年齢・年代別の年収情報)【最新版】」
本多 奈都子