【50歳代の二人以上世帯】貯蓄「3000万円以上」は何パーセント?平均貯蓄額は1147万円、中央値はいくらか
【50歳代・二人以上世帯】「金融資産保有世帯のみ」に絞ると貯蓄額はどう変わるか
次に、同調査より金融資産保有世帯のみの貯蓄額について見ていきましょう。 ●【50歳代・二人以上世帯】の貯蓄3000万円以上の割合 ・15.5% ●【50歳代・二人以上世帯の貯蓄額】平均と中央値 ・平均:1611万円 ・中央値:745万円 金融資産非保有世帯と比較すると、平均貯蓄額・中央値ともに約400万円の差があります。 貯蓄が多い世帯がどのようにして貯蓄を増やしたのか、考えられる原因はいくつかあります。 ・副業や投資で収入を得た ・計画的な家計管理で貯蓄を積み重ねた ・20歳代など早いうちから貯蓄していた ・相続により一時的に多額の資産を得た ・高収入の仕事に就いている 必要な貯蓄額はそれぞれの家庭によって異なりますが、収入や貯蓄が多いと精神的にも安定しやすい側面はあります。 短期間で貯蓄を増やしたいと考えている人は、年収を上げて毎月の収入を増やしてしまうのが効率的な方法です。 もっとも働き世代なら、誰もが一度は「もっと高収入の仕事にうつりたい」と思ったことがあるのではないでしょうか。 では、そもそも現在の50歳代の平均年収はいくらほどなのでしょうか。次章で見ていきましょう。
50歳代の平均年収はいくら?
dodaの「平均年収ランキング(年齢・年代別の年収情報)【最新版】」から、50歳代(正社員)の平均年収を見ていきましょう。 結果は下記の通りです。 ・50歳:546万円 ・51歳:559万円 ・52歳:581万円 ・53歳:588万円 ・54歳:613万円 ・55歳:615万円 ・56歳:634万円 ・57歳:643万円 ・58歳:675万円 ・59歳:727万円 男性平均は674万円、女性平均は434万円でした。 仮に夫婦共働きで平均的な年収を稼いでいる場合、世帯収入は1108万円となります。 ただし、実際には居住地や業種ごとに平均年収も変わってきます。 参考までに業種別の平均年収も見ておきましょう。 ・企画/管理系:812万円 ・専門職(コンサルティングファーム/専門事務所/監査法人):737万円 ・技術系(IT/通信):717万円 ・営業系: 686万円 ・技術系(電気/電子/機械):658万円 ・金融系専門職:632万円 ・技術系(建築/土木):566万円 ・クリエイティブ系:540万円 ・技術系(メディカル/化学/食品):533万円 ・販売/サービス系:422万円 ・事務/アシスタント系:417万円 50歳代の年収は業種や個人の状況により大きく異なることが分かります。 重要なのは現在の収入や支出を正確に把握して、自分の状況に応じた資産対策を考えることです。 次章は、ファイナンシャルアドバイザーの筆者から老後を見据えた貯蓄計画についてお話したいと思います。