家計管理のために家計簿をつけています。株や投資信託などの金融資産も情報をまとめたいと考えているのですが、金融資産を簡単に管理する方法はありますか?
2024年1月より新NISAがスタートしたこともあり、家計の金融資産を増やすことについての関心が高まっているようです。資産運用を考えるときに必須になるのが、家計管理、そして金融資産管理です。家計管理の原点といえば家計簿ですが、スマホやパソコン上で利用できる家計簿アプリなども数多くあり、中には金融資産管理の機能があるものも多いです。 今回は、金融資産を自分で管理する必要性と、エクセル使用の簡単な金融資産管理の方法をご紹介します。
家計管理と金融資産管理
家計簿ソフトや家計簿アプリと呼ばれるソフトウエアは数多くあり、多くの人に名が知られ、広く使用されているものもあります。金融資産管理は家計管理のなかに含まれるものなので、家計簿アプリには金融資産管理ツールも含まれています。 まずは、家計管理と金融資産管理について、目的や概要を見てみましょう。 ■家計管理 家計管理は、月間や年間の家計(世帯全体)の収支状況を把握して、計画的に収支をコントロールすることが目的です。 家計の収入と支出を項目ごとに管理して、支出する家計資産の残高を現金・預金・その他金融資産に分けて一覧にするのが一般的です。 ■金融資産管理 一方、金融資産管理は、手持ちの金融資産の種類(現金・定期預金・外貨預金・株式・投資信託・債券など)ごとの、残高・月末などの評価額・配当分配金・資産の入れ替えなどを一覧して見ることです。その経緯を見て目標管理することが目的です。 これらの月間の動きは、預金通帳や証券会社等から提供される取引結果報告や月次取引報告書で見ることは可能です。 また、同一金融機関に預けて保有している金融資産は、一覧表として見ることも可能です。 しかし、金融資産を2つ以上の金融機関で保有している場合、それらをまとめて管理する必要があるほか、単月の月末時点の残高だけではなく、時系列(1月~12月または年ごと)で推移を見ることも大切です。 さらに、金融資産は、世帯全体分を世帯の個人がそれぞれ管理している場合も多くあると思いますが、世帯全体で金融資産がどのようになっているのか、まとめて把握することも必要です。 そこで今回は、よりシンプルな形で、エクセル等を使ってひとつの表で金融資産管理をする方法をご紹介します。以下で、その場合のポイントとフォーマットのサンプル表を見ていきましょう。