「5、6年後のローテーションの主役に」西武の球団幹部がドラ3右腕に期待 2年前のドラ2先輩外野手も「順調に成長している」と太鼓判
西武からドラフト3位で指名を受けた大分・佐伯鶴城高の狩生聖真投手(17)が4日、大分県内で入団交渉に臨み、入団に合意した。その後の会見で、2025年シーズンから球団副本部長となる秋元宏作スカウト・育成統括ディレクターは「5、6年後のローテーションの主役になってほしい」と期待した。 ■戦力外通告を受けた選手はこちら【一覧】 186センチの長身から最速150キロを投げ込む本格派右腕。大分商高時代に森下暢仁(広島)らを育てた渡邉正雄監督の指導で飛躍的に成長した。秋元ディレクターは練習試合を視察した印象として「直球がよれることなく、スッと来る。変化球の質も良い。高校から投手を始めたと聞いているが、球質、フォームともいい投手だなと感じた」と高く評価した。 球団は「大きく、長く活躍できる選手に」と体づくりからじっくり育てていく方針。一方で、今季は羽田慎之介投手(20)や菅井信也投手(21)といった3年目の投手が1軍デビューを果たし、プロ初勝利を挙げたことを踏まえ「無理をさせるつもりはないが、本人の努力次第では可能性は十分にある」とうなずいた。 西武は、2年前に佐伯鶴城高からは古川雄大外野手(20)をドラフト2位で指名している。秋元ディレクターは古川について「体力や技術面で最初は苦しんでいたが、この夏ぐらいから良くなっている、との報告が上がってきている。順調に成長曲線をたどっている」と佐伯鶴城コンビに期待した。(中野剛史)