OBCの「奉行クラウドEdge」が英語対応、外国人従業員の入社手続きや年末調整などを効率化
株式会社オービックビジネスコンサルタント(以下、OBC)は12日、Wovn Technologies株式会社のWebサイト多言語化ソリューション「WOVN.io」を導入したと発表した。OBCでは、従業員が行う申請等の定型業務において、業務プロセス改善を支援するクラウドサービス「奉行クラウドEdge」の英語対応を開始し、日本国内で働く外国人従業員の人事・労務・総務手続きを支援するとしている。 【この記事に関する別の画像を見る】 今回、英語対応の対象となったのは、「奉行Edge 労務管理電子化クラウド」「奉行Edge 勤怠管理クラウド」「奉行Edge 年末調整申告書クラウド」の3サービス。 OBCによれば、外国人従業員にとって、人事・労務・総務手続きは専門用語が多く、手続き内容や用語の理解のために個別対応が必要であったり、英語がわかる従業員を介して手続きを行ったりする必要があったとのこと。一方で、外国人従業員向けに英語対応するサービスも増えてきたものの、バックオフィス担当者は、勤怠管理や年末調整など、各業務で英語対応しているサービスをメーカーごとに確認して導入する必要があることから、システム選定に時間と手間がかかっていたという。 そこでOBCは今回、「奉行クラウドEdge」において、入社手続きから日々の勤怠管理、年末調整まで、外国人従業員が行う人事・労務・総務手続きを英語対応させ、外国人従業員とバックオフィス担当者の業務効率化を実現するとした。 具体的には、外国人従業員は、英語表記のWebページで入社(在留カードの情報を含む)の提出や住所変更などの労務手続きが行えるようになった。担当者は、提出された情報をもとに、雇用保険の届け出書類の作成から電子申請までをスムーズに行えるので、外国人従業員特有のバックオフィス業務が効率化可能になったとのこと。 また外国人従業員は、日々対応しなければならない出退勤打刻、残業や有給休暇などの勤怠申請を英語表記のWebページで行えるようになった。これにより、担当者が個別に使い方を説明する必要がなくなり、スムーズに運用を開始できるとしている。 さらには、外国人従業員にとって時間のかかる年末調整申告書も、英語表記のWebページから容易に提出できるとのこと。なお、利用中の給与システムとデータ連携し、外国人従業員が記入する基本情報や収入情報はあらかじめ自動表示されているため、確認を進めていくだけで申請を完了できる。
クラウド Watch,石井 一志