原材料高騰で苦しむケーキ店が値下げ『108円シュークリーム』を販売するワケ 専門家は「円安解消しても物価が下がらない」
■物価高でスーパー巡りする客も… 物価高の悩みはスーパーを訪れる買い物客にも…。仙台市若林区のスーパー、生鮮館むらぬし。 客: 「なるべく安いものを選ぶようにしていますし、今まで国産だったものを鶏肉だとブラジル産にしたりとか」 「もう大変です。何もかも値上がりして、安いのを毎日探して買い物している。あっちのスーパーこっちのスーパーと」 実際に変動の多い生鮮食品をのぞいた食料の消費者物価指数は年々上昇していて、2020年を基準とした100に対して、今年10月はは121.2。前の年の同じ月に比べて3.8%高くなっています。 そんな中、このスーパーには、平日にも多くの人が訪れています。そのわけは…。 ■このスーパーが10年前から行っていることは? 生鮮館むらぬし 村主芳治社長: 「毎月5日、15日、25日、5のつく日を55円セールということで、10年以上前からやっている」 5の付く日に55円や555円など5にまつわる価格に値下げする、その名も「ゴーゴーセール」。物価高が続いても毎月変わらずに実施しています。 客: 「ゴーゴーセールの時とかは、お買い得ですね」 生鮮館むらぬし 村主芳治社長: 「かなり今年は厳しくて、お客さんがむらぬしに期待していることは、1円でも安く売ることだと思うので、結構大変だった」 この物価高は、いったいいつまで続くのでしょうか。専門家は…。 ■物価は下がらない?!そのワケは 七十七リサーチ&コンサルティング 田口庸友首席エコノミスト: 「物価は下がらないと見たほうがいい。賃金がどれだけ上がるか、それによって実質賃金がどれだけマイナスからプラスに転じるかということが、問題の解決につながる。(来年も)政府の対策、企業の努力、個人の節約が続くのではないか」 田口さんは、今年の物価高には円安のほかに2つの要因があり、仮に円安が解消されても物価は下がらないと分析します。 七十七リサーチ&コンサルティング 田口庸友首席エコノミスト: 「人件費を価格転嫁する動きがあった。さらに、今年の春から2024年問題で運輸業の長時間労働規制が加わったことによって、物流コストも上がった」
店と消費者、どちらにとっても厳しい状況が続いたこの1年。来年も物価の高止まりに対応する必要がありそうです。 田口さんは来年も米などの食料は高値が続くほか、今後は、人件費が上がることで、これまで変化があまりなかったサービス業などにも価格高騰の波が押し寄せるのではないかと分析していました。来年もまた、厳しい1年になると予想しています。
東北放送
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