若手女性パティシエの働き方に新風到来!オンライン販売専門店『Macaroi(マカロワ)』のシェフパティシエはどうやって成功したのか
『Toshi Yoroizuka』での経験を活かしたデセール会
最近では三越伊勢丹の催事に参加したり、世田谷区・豪徳寺にあるカフェ『Cakes!』でお菓子の期間限定イベントを行ってきた小野寺さん。特に人気なのが、SNSで呼びかけ不定期で開催しているデセール会。 小野寺さん「学生の頃、友人に連れられて初めてカウンターデザートを食べに行ったのが鎧塚シェフの『ライブデザート』。その美味しさに感動して、就職先はここしかないと思いました。 念願叶い『Toshi Yoroizuka』に勤めてからは、シェフに一番使えるやつだ思ってもらえるよう自分なりに努力を重ね、ある日、自分がアシスタントとして『ライブデザート』に立つことに。絶対に失敗は許されない緊張でずっと心臓がドクドクと音を立てていました」 学生の頃からお客さんの前で作り上げるカウンターデザートに強い憧れを持っていた小野寺さん。自ら企画しているデセール会は『Toshi Yoroizuka』へのリスペクトの表れのよう。 小野寺さん「カウンターデザートは何皿か出すコース形式。お客さんが最後まで美味しく食べられる量や、気持ちの変化を意識して構成を考えています。マカロン作りはゼロからの挑戦だったのに対して、デセール会はこれまで培ってきた経験をさらに活かす場として大切にしています」
3.11のとき助けてくれた人に恩返しがしたい。小野寺さんの語る将来の夢
着々とファンを増やし続ける『マカロワ』。まだまだやりたいことが沢山あるという小野寺さんに、将来について伺いました。 小野寺さん「私は宮城県・気仙沼市出身で3.11(東日本大震災)を体験しました。避難が必要で、家族も私も不安いっぱいでしたが、ボランティアをはじめとした多くの方々に助けられました。今でも交流が続いていて私のことを気にかけてくれるんです。 そんな人の優しさに触れたことが、お菓子を通して少しでも多くの人を笑顔にしたいと思ったきっかけでした。現在は東京を拠点にしていますが、将来的には地元に戻って自分の店を出したいですね。沢山の笑顔が集まるような店になればと思っています」 今後の夢を話す小野寺さん。『マカロワ』ではマカロン以外にも焼き菓子やケーキも販売。クリスマスやバレンタインに向けた特別なスイーツを試作中なんだとか。彼女の新たな挑戦が楽しみです。 About Shop Macaroi(マカロワ) 公式Instagram:@macaroi_
園果わたげ