平和のバトンを次の世代へ…名古屋に残る“戦争の記憶”を動画に 取材した高校生「他人事でなく自分事として」
取材を終えると、1人1人が感じたことを付箋に書いてまとめます。
松井さん: 「本当に手いっぱいになっちゃうと誰も助けてくれない。信じられるのは自分だけというのが印象に残りました」 河合錬さん(高校3年): 「経験した人たちの口から耳に入ってくるというのが大事だなと思って。私たちだけになると重みが足りなくて、このままだと平和の継承は難しいのかなって」
■平和のバトンを次の世代へ…動画は小中学校での授業でも利用へ
体験者が語る言葉の重み。松井さんたちの取材をもとに制作された動画。 <名古屋市が制作した動画(語り手へのインタビュー)> 「それが爆弾の音だということもわからなかった。ふるえながら防空壕の中でじっと耐えていた」 「私はさすがにヘビはよう食べませんでしたけれど、カエルは食べましたよ。もう思い出してもゾッとしますけど、だっておなかがすいて仕方なかったんですもん」
記憶は映像に残されました。平和のバトンを次の世代につなぐのは自分たちです。 松井さん: 「平和って他人に任せようではなくて自分から行動して、自分の意見を持つことが大事なんじゃないかなと思います。他人ごとではなくて、自分のこととして考えてほしい」 完成した動画は小学生向けと中学生以上向けの2種類で、今後、授業で使われる予定です。