新政権発足2カ月前なのに主要閣僚固まる トランプ氏、異例の速さで人選
アメリカのトランプ次期大統領が異例のスピードで人事を固めています。就任は来年1月20日ですが、その2カ月前に主要な閣僚がほぼ出そろいました。 【画像】教育長官はプロレス団体元CEO 司法長官指名の前下院議員は性的疑惑で辞退
■経歴などに疑問…閣僚候補者がいる指摘も
顔が「CNN」のロゴになった人物にラリアットをするトランプ氏。トランプ氏は余程プロレスが好きなのでしょうか。 トランプ氏が教育長官に選んだのも、プロレス団体の元CEOリンダ・マクマホン氏です。 23日には農務長官が指名され、閣僚らの名前が出そろいました。当選から2週間ほどで異例のスピード人事。順調に見えましたが…。 マット・ゲーツ前下院議員のX 「司法長官候補から、私の名前を取り下げます」 司法長官として指名されたマット・ゲーツ前下院議員は、未成年の女性に金銭を支払い性的な関係を持った疑惑で辞退しました。 専門家は、他にも経歴や発言が閣僚にふさわしくないと疑問符が付く候補者もいると指摘します。 早稲田大学 中林美恵子教授 「そういう(経験不足の)人たちを次から次に指名するトランプ氏を見ると、一般の投票の数でも選挙人の数でも勝った。(トランプ氏は)大きな自信を得たと見てとれる」
■世界情勢への影響 専門家「ガラガラ変化も」
前トランプ政権での人事は共和党内の意見も取り入れられましたが、最終的にトランプ氏との不和をもたらし、次々と閣僚が辞めていきました。 中林教授 「今回は(就任が)2度目なので、相当学んだはず。自分が直接知っていて会話をしている人、自分の意見と同じような考えを持っている人(を選んだ)」 トランプ氏はNATOとの連携に非協力的な姿勢を見せていますが、22日にルッテ事務総長と会談し、安全保障について意見を交わしました。 保守色が一層強くなると思われるトランプ新政権。世界情勢にどのように影響していくのでしょうか。 中林教授 「関税を各国にかけるのであれば、我々は対処に大変になる。外交・環境問題・同盟国としての協力の仕方が、ガラガラと変化していく可能性がある」 (「グッド!モーニング」2024年11月25日放送分より)
テレビ朝日