電子黒板からカラー電子ペーパーまで、次の教育ICTには何が採用される? 最先端が分かる「EDIX 東京 2024」で各社のブースを見てきた
アイ・オー・データ機器は大型提示装置のテレビとしての利用を提案
液晶ディスプレイをはじめとするPC周辺機器メーカーとして有名なアイ・オー・データ機器のブースでは、人感センサーを搭載した液晶ディスプレイや大型提示装置をテレビとして使うソリューションなどを展示していた。 「BizCrysta」という法人向け液晶ブランドの新製品「LCD-BC271DW-F」は、明るさセンサーと人感センサーを備えており、液晶の前から人が離席すると自動的に液晶の電源をオフにし、また人が戻ってくると液晶の電源をオンにできるため無駄な電力消費を防げる。 さらに「学校×防災」というテーマで、地震などの緊急時に学校の大型提示装置にテレビチューナーを接続して情報を得られるというソリューションのデモも行っていた。テレビを受信するにはアンテナが必要になるが、マスプロ電工などが発売している室内用簡易アンテナでも十分受信できるという。 その他、電子黒板と同じように利用できるタッチ操作対応の65型液晶ディスプレイ「LCD-CU651EDB-T」や、液晶ディスプレイにSTBを接続してサイネージ的に使うソリューションを紹介していた。
屋外用無線LANアクセスポイントや抗菌仕様のキーボード、マウスなどを展示していたバッファロー
無線LANなどのネットワーク機器に強いバッファローは、法人向け無線LAN機器やスイッチ、ネットワークアセスメント事業、抗菌仕様のキーボードやマウスなど、多くの製品を展示していた。 学校などの教育現場で一番困るのが、授業中に「Wi-Fiが途切れる」ことだ。バッファローの法人向け無線LAN機器には、「「ローミング支援」「干渉波自動回避」「DFS障害回避」「公平通信制御」の4つの機能が搭載されており、「Wi-Fiが途切れる」という問題を解消できるという。 1人1台の端末を使う授業が増えてきているが、その場合は、干渉の少ない6GHz帯が使えるWi-Fi 6Eが適している。また、有線のバックボーンに1Gbpsを超えるマルチギガポートを活用することで、有線環境を高速化でき、無線LANの性能もフルに発揮できるので、マルチギガポート対応のスイッチなどを導入することも重要だとアピールしていた。 また、平常時は授業に使っているWi-Fi機器を、非常時には災害用Wi-Fiとして開放するソリューションも提案しており、そのために適した直射日光にも耐える屋外向けアクセスポイント「WAPM-1266WDRPA」も展示していた。 さらに文部科学省が推奨しているネットワークアセスメント実施促進事業にも対応しており、ネットワーク環境の調査を低価格で行っているという。その他、学校用として、防水防塵(じん)抗菌仕様のキーボードや防水防塵仕様のマウス、抗菌素材を採用したヘッドセットなども展示されていた。