家族に言えない10代の叫び「こんな世の中だいっきらい。お願いだから普段の私を見て」
お願いだから普段の私を見て。
テストの結果を他人と比べないでほしい。 がんばって勉強しても思い通りにならないことがある。よそはよそ、うちはうちと言うのに、がんばって勉強しても親に結果を見せると「ちゃんと勉強したの?」「もっとできたはず」「あそこのおうちの〇〇ちゃんは、もっとできてるのに」と言われ、泣きたくなる。そんなことが続いて、死のうとしたことだってある。 こんな世の中だいっきらい。お願いだから普段の私を見て。お願いだから比べないで。 きゅうり(14歳・女性・栃木県)
安心して帰れる居場所がほしい
安心して帰ることができる"居場所"がほしい。 親が自分の"当たり前"を子どもに当てはめようとしてくる人で、完璧を求めてきたり、自分がおかしいと思ったり、少しでも変だと思ったら全否定して厳禁したりする人だったので......。都合のいい子どもじゃなかった僕は、親にとっては目の上のたんこぶみたいなもので、僕が親に反抗するとよく殴られたりしました......汗。 今はあまりないのですが、そういうことばっかりあったので、家に帰ること自体が苦痛になってしまっています。心から安心して帰れる居場所がほしいです......。 リオ(16歳・わからないです・愛知県)
「誰にも頼れない」ヤングケアラー
私は、ヤングケアラーで、みんなとは違う生活を送り、日常を描いています。友だちから遊びに誘われても一緒に遊びには行けず......。何かといえば、母は病気、兄は歩行障害。父は小さい頃に亡くなり、私ひとりで生活を立てていかなければ、母と兄は死んでしまいます。 そんな憂鬱な日々を送りながら、誰にも頼れることはなく、ひとりで過ごしています。 朝は早く起き、朝ご飯を作り、母と兄にご飯を食べさせ、自分はご飯を食べず、急いで登校し、遅刻寸前。下校後は家に帰り、母や兄のご飯を作ったり、お風呂で母と兄を洗ったり......。学校の勉強は、少ししかできず、結局寝るのは3時くらい。そんな生活をしています。 ヤングケアラーはみんな、私のようなつらい生活をしていると思います。幸せを平等に分け、みんなが楽しく暮らせるように、幸せな社会を切りひらいてください。 みんなとは違う高校生。(17歳・女性・東京都) ◇第3回では、『君の声が聴きたい』より10代が抱える「お金」についてのリアルな声を抜粋してお伝えします。「学びたいのに学べない」教育格差に苦しむ声が多く寄せられました。
NHK「君の声が聴きたい」プロジェクト