「ふざけんな!奴には本当に失望した」“問題児”カシメロの600グラム体重超過による計量失格に井上尚弥戦を狙っていた仕掛け人の元世界王者が大激怒!
カシメロも井上への挑戦を実現するために挑発を続けていた。 「オレを避けて弱い奴としか戦わない井上は世界一と言えない選手だ」 「なんでオレとやらないのか疑問だ。オレが年をとるのを待っているんじゃないか。そうなれば有利だからな」 「井上はスーパーバンタム級に上がりパワーは増した。ただスピードは落ちた。オレのパワーは、それより上。オレはスピードもキープしている」 そして「オレの試合を見に来い!弟の試合は夜だろう?」とWBA世界バンタム級王者の弟・拓真の防衛戦が同日にあるため、とうてい実現は無理の井上の来場を呼び掛けた。そもそも自らの失態でその試合が行われるかどうかも怪しくなった。 伊藤氏が、サンチェスサイドと協議した結果、試合当日の午前10時45分に計量を行い、58.0キロをクリアすることを条件に試合は実施されることになった。管理をするJBCは、59.6キロでもOKだとしたが、「あいつはプロじゃない」と憤慨したサンチェスサイドがそれを受けつけなかったという。 伊藤氏が言う。 「さすがにこれをクリアできなければボクサーとして終わりですよ。まだギリギリ、ワンチャン、井上チャンピオンに挑戦する可能性を残すとすれば、世界的な評価のあるサンチェスを相手にインパクトのある試合内容で勝つことでしょう。ただ減量失敗を見ればわかるように後半勝負になってしまうと勝ち目はない。4、5ラウンドまでに本来持っている爆発力を発揮できるかどうか」 コンディション不良で勝てるほどサンチェスは楽な相手ではない。24戦21勝(12KO)3敗の戦績を持つ好戦的な1階級下のバンタム級の世界ランカー。今年1月に当時のWBO世界バンタム級王者のジェイソン・モロニー(豪州)に挑戦して0-2判定で敗れたが、「ザ・ビースト(野獣)」のニックネーム通り一発もらうと、必ず2発、3発打ち返す気持ちの強さを見せて「あの判定はおかしい」との声もあったほど。ボディ攻撃が得意で、なにしろスタミナがある。米ロスではWBC世界バンタム級王者の中谷潤人(M.T)のスパー相手も務めた。 これで終わるのか。それとも奇跡的なアピールに成功するのか。カシメロが当日計量をクリアできればボクサー人生をかけた一戦となる。 (文責・本郷陽一/RONSPO、スポーツタイムズ通信社)
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