不動産会社の経営者が教える! リビングでわかる「選んではいけないNG物件」
物件探しの際、知っておくと助かるトピックをご紹介。『持ち家女子はじめます』(飛鳥新社)の著者であり、5000人超の女性たちの「幸せになれる家選び」をサポートしてきた「ことり不動産」代表の石岡茜さんに、「選んではいけないNG物件」として、その重要な構成要素となるリビングの「NG窓」について解説してもらいました。ぜひ参考にして物件選びにお役立てください。 【画像】不動産会社の経営者が教える! 絶対選んではいけない「NGリビングの物件」まとめはコチラ
NG1 メインの窓が小さい or 腰高窓
家の中で一番長く過ごす場所であるリビングの日当たりは、物件探しにおいて最も重要な項目のひとつです。 一般的に、周辺に遮る建物がない南向きが人気ですが、立地や予算の兼ね合いや好みから、西向きや東向きといった物件を選ぶ場合もあるかと思います。 そんなときは、窓のサイズに注目してください。おすすめは、リビングに大きめの掃き出し窓がついた物件です。 掃き出し窓とは、窓の底辺部分が床まである大きな引き戸式の窓のこと。日差しの角度が変わっても光が取り込めるため、部屋が明るく感じられます。 他にも、庭やベランダに出入りしやすい、風が通り開放感が得られる、掃除がしやすいなど、メリットがたくさんあります。 一方、リビングにあるメインの窓が小さかったり、または腰高窓(こしだかまど)だったりする物件は、あまりおすすめできません。 腰高窓とは、成人が立っている時の腰の高さの位置に設置された窓のこと。 掃き出し窓と比べコンパクトなサイズのため日差しを取り入れる開口部が狭く、室内が暗いと感じる人も多いようです。 日中長く過ごすリビングのメインの窓としては不向きですが、主に夜間に使用するための寝室や客間についている場合は問題ありません。
NG2 防犯性能の低い窓
「警視庁 住まいる防犯110番」によると、侵入窃盗の侵入手口として「ガラス破り」が一戸建て住宅と共同住宅(3階建以下)で第2位、共同住宅(4階建以上)で第3位となっています。 つまり、空き巣等の侵入経路として窓が狙われているのです。 警視庁では次のような対策を呼びかけています。 ・不在にする際には、雨戸等を閉める。 ・補助錠を取り付ける。 ・防犯フィルムを貼り付ける。 ・防犯ガラスや面格子、窓シャッターを取り付ける。 上記にもある防犯ガラスとは、ガラスとガラスの間に、外力への抵抗性が大きい樹脂中間膜などの特殊フィルムを挟み込むことで強度を高めた複層ガラスのこと。 その強度の高さから、バールなどでガラスを叩き割る「打ち破り」や、ドライバーなどで手が入る程度の穴を開けて解錠する「こじ破り」、バーナーなどでガラスを熱して割る「焼き破り」といった、主な「ガラス破り」の手口を防ぐのに有効と言われています。 防犯ガラスは一戸建て住宅を中心に使われることが多いアイテムですが、分譲マンションにおいても管理組合等に相談し、許可が下りれば取り付けることが可能なこともあります。 検討している物件に防犯ガラスがついているか、または購入後に取り付けることが可能かどうかを確認してみてください。 また窓ガラスに防犯フィルムを貼ることも防犯対策として有効です。業者に依頼するのが安心ですが、自分で貼ることもできます。 その際は、「CPマーク(さまざまな侵入の試みに対し、5分以上防御することが認められた防犯建物物品につけられるマーク)」がついた製品を選ぶようにしましょう。