【さよならフォーツー】25年の歴史と200万台超の生産台数を誇るスマートが「フォーツー」を引退させる
スマートプロジェクト2
最初は、このような機会によく言われる “Let’s see”のように聞こえるかもしれない。しかし、アデルマンに訊ねると、より具体的にこう答えた。「かつて”フォーツー”と呼ばれていたプロジェクトは、現在では”プロジェクトツー”と呼ばれ、製品計画にしっかりと組み込まれています。私たちは現在、このような2シーターを構成する独自のプラットフォームをスマートで、そしてスマートのために開発しています」と、アデルマンは確認する。
このようなコンパクトな電動アーキテクチャーは世界のどこにも存在しないため、吉利汽車の他のファミリーにとっても興味深いだけでなく、中国や世界の他の企業にも対応する分社について話を進めている。また、マグナやバルメットのような委託製造業者にも、ヨーロッパでスマートのためにこのクルマを生産したいかどうか相談している。結局のところ、彼らは2シーターの80%をここで販売することを期待している。 欧州が圧倒的に大きな市場であるため、仕様に関しても欧州からの声が最も大きい。これらによって2シーターの主要なデータが示され、アデルマンは「フォーツー」を改めてじっくりと観察した。 その結果、全長2.70mが彼の基準となった。その一方で、日常的な使用ではせいぜい110kmか120kmという「フォーツー」の航続距離を、少なくとも倍にはしたいという。
価格は?アデルマンが最も自由に操れるのは明らかにこの部分だ。結局のところ、彼は現在ファイナルエディションに要求されている3万ユーロ(約495万円)を大幅に下回りたいのだ。 しかし、最近のベース価格である21,490ユーロ(約355万円)に近づけるかどうかを約束する準備はまだできていない。少なくとも、時間軸がまだ少し長いからだ。「私たちは昨年、「プロジェクトツー」を立ち上げ、遅くとも「フォーツー」の終わりまでにはプロジェクトに着手するつもりです。しかし、まだあと3、4年はかかるでしょう」。 2027年まで、あるいは2028年まで、ミニチュアワンダーランドは当分静かなままだろう。
Thomas Geiger