強い発言、圧倒的なサウンド ONE OK ROCKライブレポート(横浜スタジアム)
「待たせたな、お前ら!調子はどうだ?さあ、始まるぜ!」。 夕焼け空の下の横浜スタジアムにTakaの第一声が響き渡る。約3万人の観衆。“ONE OK ROCK”ファンにとって、待ちに待っていた横浜スタジアム2Days。いつものように観客を煽るTaka。攻撃的なその言葉は、ワンマンライブを待ち望んでいたファンにとって、心地よくすら感じられただろう。 オープニングの『アンサイズニア』からテンションは最高潮。踊り狂うスタンディングのアリーナ。スタンドのファンは、腕を力強く突き上げ、リズムを取る。今年、唯一のワンマンライブは、ONE OK ROCKにとって初のスタジアムライブ。待望のワンマン、待望のスタジアムライブをようやく体感できたファンが、それまでのフラストレーションを爆発させるように、大きなサウンドと歓声がスタジアムを埋め尽くしていった。 「かかってこい、もっとかかってこい!」。「まだまだテンション上がりますよね?」。Takaの挑発的な発言は、会場を熱くする。強い発言、圧倒的なサウンド。ONE OK ROCKのすべてがここに詰め込まれていた。
そんなONE OK ROCKが、ほんの少し“弱さ”を口にする。ライブも中盤にさしかかった『Mighty Log Fall』の前のMC。「(スタジアムライブの)2日前、俺たちは何ともいえない気分でした。もやもやした気持ちがあった」。メンバーを代表してTakaが心中を明かした。海外を中心に行ってきた活動。日本のファンを忘れたではないが、日本で行われるライブの数は少なくなってしまう。久しぶりの日本でのワンマン。それが、少し彼らを不安にさせていた。しかし、待ち受けていたのは、彼らが想像していた以上の熱気。「もやもやした気持ちがあったけど、昨日(初日)の3曲目で吹き飛びました」。Takaらしい、ファンへ向けた感謝の言葉だった。 自由奔放にパフォーマンスをみせるONE OK ROCK。『Be the light』では、ステージでTaka自身がスマートフォンを手に取り、客席のファンにライトの点灯を促す。すっかり日が落ちた横浜スタジアムは3万の小さな光で埋め尽くされる。