強い発言、圧倒的なサウンド ONE OK ROCKライブレポート(横浜スタジアム)
ONE OK ROCKの“サプライズ”はこれに留まらない。メインステージからアリーナ中央に用意された特設ステージへの移動中。ファンとの触れあいの中で、鹿児島から来たという女性をステージに招き、メンバー全員とハグ。予定されていない行動、Takaの“アドリブ”でのサプライズに「スタッフのみなさん、すいません」と頭を下げる。それでも、この行動は、ファンとの距離が一気に縮めていく。 特設ステージでは、アコースティックライブを敢行。ここで初の試みが行われる。ヴァネッサ・カールトンのヒット曲、『A Thousand Miles』のカバーを披露。「僕とRyotaが世界で一番好きな歌」と紹介すると、スタジアムは和やかに静かに演奏に耳を傾ける。そして新曲『Heartache』は、TakaとToruの二人で演奏。2時間半のライブの中で、最も静寂が訪れていた時間だった。 メインステージに戻ると、これまで通りの攻撃的な演奏が続く。「かかってこいよ、横浜スタジアム!!」。最後まで、ファンの熱気を要求し続ける。全23曲。ONE OK ROCK圧倒的なパワーで初のスタジアムライブとは思えないパフォーマンスを披露した。
アンコール最後の曲は『The Beginning』。「去年のアリーナツアーの最後でも言ったけど、この曲が終わると同時に、新たに何かを始めてほしい」とTaka。ファンへの思いをこの曲、この言葉に詰め込んで締めくくった。 ONE OK ROCK初のスタジアムライブ。チケットは即売だった。2日間、延べ6万人を熱狂に導いたステージ。攻撃的な発言の背景には、ファンへの感謝の気持ちをちりばめる。昨年のアリーナツアーの成功、そしてスタジアムライブ。全国から集まってくれたファンへの思い。次のステージは、さらに大きなものとなるのだろうか。ONE OK ROCKの快進撃は、まだまだ続いていく。