錦織圭、チャレンジャー優勝でシーズン締めくくる「最後の試合のために100%を出し切った」【テニス】
錦織圭、チャレンジャー優勝で107位に
現地11月10日、ATPチャレンジャー「HPPオープン」(フィンランド・ヘルシンキ/チャレンジャー125)シングルス決勝で、錦織圭(ユニクロ)がルカ・ナルディ(イタリア)を逆転で下して、1年5ヵ月ぶりにタイトルを獲得。大会の公式SNSでは、今大会がシーズン最後の試合だったとし、次の目標を「トップ50になる」と語った。 【動画】錦織圭 大会公式SNSで「次の目標はトップ50」と語る 9月の「木下グループジャパン・オープン」(東京・有明/ATP500)で8強入りを果たした34歳の錦織。その後、ツアー2大会を挟んで前週は「スロバキア・オープン」(スロバキア・ブラチスラバ/チャレンジャー125)でベスト4に入った。 2週連続でのチャレンジャー出場となった今大会、錦織は勢いのある若手やトップ100を下して、決勝に進んだ。相手は、今年3月に当時世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)から金星を挙げているナルディ。第1セットを3-6で落とした錦織だったが、第2セット以降は安定したプレーを披露。多くのチャンスを作って6-4、6-1と逆転勝ちで通算8度目のチャレンジャー優勝を決めた。 昨年6月の「カリビアン・オープン」(プエルトリコ・パルマスデルマール/チャレンジャー75)以来の優勝で世界ランク107位に上昇。復帰以降、目標としていたトップ100が近づいた。さらに、これまで2、3試合で疲労の色が見えていた錦織にとって、5日連続となる計9時間9分の戦いをやり抜いたことも意味のあるものだ。 大会のインタビューに錦織は、「久しぶりの優勝でとてもいい気分だ。この1週間はタイトで、決勝も競った試合だった。ルカ(ナルディ)のプレーは素晴らしく、もう少しでチャンスを逃すところだった。終盤にしっかりプレーができたから勝てた。準決勝は2時間半以上プレーして、今日も3セット戦ったから簡単ではなかった」と振り返り、「でも、シーズン最後の大会、最後の試合のために100%を出し切ったよ」と明かした。 また、「できるだけ多くの試合に勝とうとしている。トップ100に近づいていて、次の目標はトップ50になる。勝ち続けていきたい」ともコメント。シーズンをいまできる最高の形で締めくくった錦織、来年はどのような戦いを見せてくれるのか。今から楽しみだ。
Tennis Classic 編集部