トヨタ、中国上海に単独運営のEV工場建設を検討
トヨタ自動車は、中国上海に電気自動車(EV)を生産する新工場を建設する。2027年ごろの稼働を目指し、中国市場での巻き返しを図る。トヨタはこれまで中国企業と合弁会社を設立し、自動車を生産してきたが、今回初めて単独で工場を建設・運営する。日本経済新聞が伝えた。 関係者によると、新工場では高級車ブランド「レクサス」のEVモデルを生産する計画だが、EV需要の変動により変更される可能性がある。トヨタはテスラと同様、税制や用地取得などで政策支援を受け、工場を直接所有・管理できるとみられる。 トヨタは世界最大の自動車メーカーだが、ここ数年は中国EV大手の比亜迪(BYD)などの現地競合が台頭し、中国シェアを落としている。2024年1~6月の中国販売台数は前年同期比で11%減の78万5 000台だった。レクサスのEVモデルを中国で生産すれば、生産コストを抑えられるだけでなく、現地の消費者が高級EVに求める個別のニーズにもより適切に対応できるようになる。 (36Kr Japan編集部)