厚生年金と国民年金の平均受給額は? 60~90歳台の受給額や「年金生活者支援給付金」の制度も確認!
2024年度「老齢年金生活者支援給付金」給付金額と早見表
まずは、老齢年金生活者支援給付金の給付基準額を確認していきましょう。 ●老齢年金生活者支援給付金の給付基準額はいくら? ・老齢年金生活者支援給付金(月額):5310円 ただし上記はあくまで「基準額」であり、実際は保険料納付済の期間で計算するため個人差があります。 ●「老齢年金生活者支援給付金」の給付額の計算方法 老齢年金生活者支援給付金の給付額は、月額5310円をもとに保険料納付済期間等に応じて算出し、下記の(1)と(2)の合計額になります。 ・(1)保険料納付済期間に基づく額(月額) = 5310円 × 保険料納付済期間※1 / 被保険者月数480月※3 ・(2)保険料免除期間に基づく額(月額) = 1万1333円※2 × 保険料免除期間※1 / 被保険者月数480月※3 前年の年金収入とその他の所得が77万8900円超~87万8900円以下の方には、一定割合を基に計算された「補足的老齢年金生活者支援給付金」が支給されます。 では、2024年度の給付額を具体的に確認してみましょう。 たとえば、保険料の納付期間が480月の場合、月額5310円が支給されます。 これに2024年度の老齢基礎年金の満額である月額6万8000円を加えると、総額は月7万3310円となります(※68歳以下の方の場合)。
【一覧】厚生年金「60歳代・70歳代・80歳代」の平均年金月額
ここまで、年金生活者支援給付金について確認しました。 次に、現在のシニア世代は平均でいくら年金を受給しているのかを、厚生労働省の「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」を参考に、60歳代・70歳代・80歳代の平均年金月額を確認していきましょう。 ●【60歳代】60~69歳「厚生年金」の平均月額一覧 ・60歳:厚生年金9万4853円 ・61歳:厚生年金9万1675円 ・62歳:厚生年金6万1942円 ・63歳:厚生年金6万4514円 ・64歳:厚生年金7万9536円 ・65歳:厚生年金14万3504円 ・66歳:厚生年金14万6891円 ・67歳:厚生年金14万5757円 ・68歳:厚生年金14万3898円 ・69歳:厚生年金14万1881円 ※65歳未満の厚生年金保険(第1号)の受給権者は特別支給の老齢厚生年金の定額部分の支給開始年齢の引上げにより報酬比例部分のみのもの ●【70歳代】70~79歳「厚生年金」の平均月額一覧 ・70歳:厚生年金14万1350円 ・71歳:厚生年金14万212円 ・72歳:厚生年金14万2013円 ・73歳:厚生年金14万5203円 ・74歳:厚生年金14万4865円 ・75歳:厚生年金14万4523円 ・76歳:厚生年金14万4407円 ・77歳:厚生年金14万6518円 ・78歳:厚生年金14万7166円 ・79歳:厚生年金14万8877円 ●【80歳代】80~89歳「厚生年金」の平均月額一覧 ・80歳:厚生年金15万1109円 ・81歳:厚生年金15万3337円 ・82歳:厚生年金15万5885円 ・83歳:厚生年金15万7324円 ・84歳:厚生年金15万8939円 ・85歳:厚生年金15万9289円 ・86歳:厚生年金15万9900円 ・87歳:厚生年金16万732円 ・88歳:厚生年金16万535円 ・89歳:厚生年金15万9453円 ※いずれも国民年金部分を含む 厚生年金の平均受給額は14~16万円台です。 ただし、厚生年金の保険料は収入に応じて支払う仕組みなので、加入期間や支払額は人それぞれ異なります。 実際の受給額が気になる場合は、「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で確認すると、より具体的な年金額がわかるのでおすすめです。