大島、夢のバトン受け継ぐ 「島に残ってよかった」 選抜高校野球
第94回選抜高校野球大会に出場する32校が28日、決まった。九州からは九州国際大付(福岡)、有田工(佐賀)、長崎日大、大島(鹿児島)の4校に加え、21世紀枠で大分舞鶴も選ばれた。長引く新型コロナウイルスの影響で日々の練習にも不自由する中、創意工夫を重ねて甲子園をつかんだ選手らは喜びをかみしめた。大会は3月18日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕する。 【あのドラ1も】昨年センバツからプロの扉開いた選手たち ◇ 「島から再び甲子園」を合言葉に集まった選手らが大輪の花を咲かせた。鹿児島本土から300キロ以上離れた離島・奄美大島。黒木哲二校長からセンバツ出場決定を知らされた大島ナインは手を突き上げて喜びを爆発させた。 今の選手らは大島が21世紀枠でセンバツに初出場した2014年当時、小学生。甲子園でプレーする大島ナインの姿を見て「島からでも甲子園に行ける」と夢をもらった世代だ。 昨秋の鹿児島県予選は4試合をサヨナラで制し、九州大会は最速146キロの左腕・大野稼頭央投手(2年)の力投などで準優勝に輝いた。「高校進学の時、本土の学校からも誘われたが、島に残ってよかった。離島から甲子園に行けると証明できた」と大野投手。武田涼雅主将(2年)は「目標は甲子園ベスト8。島の人たちに全力プレーを見せたい」と意気込んだ。【白川徹】 ◇全31試合を動画中継 公式サイト「センバツLIVE!」(https://mainichi.jp/koshien/senbatsu/2022)では、大会期間中、全31試合を中継します。また、「スポーツナビ」(https://baseball.yahoo.co.jp/senbatsu)でも展開します。出場決定号外はデジタル紙面でご覧いただけます。