35年以上続いた「SUV」&マツダ「セダン」も消滅!? 2024年「販売を終えた」クルマ7車種とは
海外では主力のモデルも日本では受け入れられず!?
●トヨタ「グランエース」 長い歴史を終了するモデルもありますが、後継モデルとしての期待もあったものの販売終了となってしまったのが、トヨタ「グランエース」です。
グランエースは、2019年12月に発売された海外向け「ハイエース」(300系:日本未発売)ベースという、トヨタで最も大きなミニバンです。 全長5.3m、全幅1.97mのボディサイズは「アルファード」や「ヴェルファイア」よりも大きく、後席にもキャプテンシートなどを備え、多人数で快適に移動できるコミューターとして独自の立ち位置となっていたモデルでした。 ちなみに歴代ハイエースは、H10系~50系、H100系、H200系と世代交代してきました。 前述の通りH300系が海外ではH200系ハイエースの後継モデルとして売られています。 しかし日本ではH200系ハイエースが継続販売されており、グランエースと併売されていたものの、2024年4月にグランエースのみ生産終了となってしまいました。 日本の道路環境にはハイエースのサイズ感がフィットしており、様々なカスタマイズのベース車両としても大人気のモデルとなっています。 グランエースはハイエースの進化・拡大版ではありましたが、アルファードを超える巨大サイズゆえか、ハイエースの根強い人気を超える需要は得られませんでした。 ※ ※ ※ 2024年はコンパクトなEV2車種が市場のニーズにマッチせず販売が終了。 SUVの人気が高まっている中、新たな魅力あるSUVの登場で「3車種のSUV」と「セダン・ステーションワゴン」を備えた歴史あるモデルも終了し、根強い従来モデルの人気にはかなわず大型ミニバンが終了するなど、様々な要因で惜しまれつつ販売が終了してしまいました。 2025年3月には、スバル「レガシィ アウトバック」も販売終了との発表もあり、歴史あるモデルがまた1台無くなってしまう状況です。 ユーザ―ニーズの変化によって売れなくなってしまったモデルは市場から退場することになりますが、結果として特にステーションワゴンやセダンの選択肢が減ってしまうことは少し寂しい気もします。
くるまのニュースライター HAMATARO