35年以上続いた「SUV」&マツダ「セダン」も消滅!? 2024年「販売を終えた」クルマ7車種とは
長い歴史を持つ伝統のモデル名も多く終了!
●スズキ「エスクード」 スズキではイグニスのほか、長い歴史のあるコンパクトSUV「エスクード」も販売終了となりました。 1988年に初代モデルが発売されエスクードは、クロスカントリーモデルのような走行性能をもつコンパクトRV(レクレーショナルビークル)として人気を博しました。
発売時は3ドアモデルのみでしたが、のちに、より乗員空間の広い5ドアモデルの「エスクードノマド」も加わり、その人気に拍車がかかりました。 その後RVのブームが終わり、販売台数が減少。4代目は日本生産ではなくハンガリーからの輸入モデルとなりました。 その4代目となる現行モデルも、ついに2024年4月18日に公式ウェブサイト「カーラインナップ」の掲載が終了し、国内での販売がひっそりと終了しました。 エスクードの歴史は終了してしまいましたが、2024年10月16日に実質的な後継モデルともいえるコンパクトSUVの「フロンクス」が発売されました。 このモデルは各社車両価格がUPしている中、ナビ付で254.1万円からのコスパの良いモデルとして登場した点も人気の一因となり、10月末時点で受注が1万台を突破するなど、いきなり大人気モデルになっています。 ●三菱「RVR」 歴史のあるコンパクトSUVといえば、三菱のコンパクトSUVの「RVR」終了となっています。 1991年2月に発売され、RVブームとともに大人気モデルとなったRVR(Recreational Vehicle Runner)。 単なるRV(多目的レジャー用車両)というだけではなく、当時人気だった「ランサーエボリューション」向けのハイパワーエンジンをRVR用にデチューンしたエンジンを搭載したハイパフォーマンスモデルや、電動で前席のルーフが収納されるオープンモデルなども展開され、多彩な需要にこたえられるラインナップとなっていました。 なお、RVRをロングボディ化されたミニバンは2代目「シャリオ」として販売されるなど、様々なニーズに合わせた展開も魅力でした。 しかしRVブームが終わると、キープコンセプトの2代目RVRは2003年販売が終了。 一旦RVRの歴史はここで終了したかに思えましたが、SUVブームの広がりとともに、2010年にコンパクトSUVスタイルに変貌し復活しています。 その後14年間販売は継続しましたが、2024年4月に国内向けの生産が終了。9月30日には国内向けの販売も終了し、再びRVRの歴史に終止符が打たれました。 ちなみに、RVRは海外では「ASX」という名称で販売されており、こちらは2023年3月からルノー「キャプチャー」のOEM版として販売が継続されています。 RVRはこのまま終わってしまうのか、日本でもルノー「キャプチャー」ベースのRVRが登場するのか、またはインドネシアで生産し、2023年11月からインドネシアで発売が開始された「エクスフォース」にバトンを渡すのか今後の展開が注目ですね。 ●マツダ「MAZDA6」 SUVといえば、マツダはSUV人気の時代にあわせて、SUV中心のラインナップにシフトしていますが、マツダ「MAZDA6」もその波にのまれ今年販売が終了しています。 MAZDA6はセダンとステーションワゴンをラインナップしたマツダのフラッグシップモデルとして、2019年7月に発売されたクルマです。 1970年にセダンタイプの乗用車として登場したマツダ「カペラ」は、セダンや5ドアハッチバック、3ドアクーペ、ステーションワゴンなどを展開しながら、海外では「Mazda616/618/626」などと名前を変えて人気を博しました。 そしてこのカペラは、2002年から後継モデルの「アテンザ」に日本ではバトンが渡され、同時に海外名は「Mazda626」から“Mazda6”という車名に変更されました。 なお、2012年から販売されていた3代目アテンザは2019年に7月にマイナーチェンジされ、日本でも海外と同様にMazda6という名前に統一されました。 1970年発売のカペラから脈々と続いてきたマツダのミドルクラスのセダン、ステーションワゴンの長い歴史は、2024年4月の生産終了をもって、後継モデルが用意されることなくその長い歴史に幕を閉じました。