JALは影響なし キャセイのA350エンジン不具合
キャセイパシフィック航空(CPA/CX)のエアバスA350型機で、エンジン部品の不具合が見つかり、9月2日から4日にかけて全機を対象にした自主検査の影響で、日本路線を含む一部便に欠航が出ている。同型機を運航する日本航空(JAL/JL、9201)では、3日の時点で欠航など運航への影響は出てないという。 【写真】JAL A350-1000の個室ファーストクラスと個室ビジネスクラス JALは国内線で標準型のA350-900(3クラス369席/391席)を15機、長距離国際線で長胴型のA350-1000(4クラス239席)を5機運航中。JALによると、現在は情報を精査している段階で、エアバスなどとともに影響の有無を判断していく。 A350のエンジンは、英ロールス・ロイス製Trent XWB(トレントXWB)。A350では、航空会社を問わず同じエンジンが採用されている。 キャセイが運航するA350のエンジン部品不具合は、現地時間2日未明に香港発チューリッヒ行きCX383便(A350-1000、登録記号B-LXI)で発生し、香港へ引き返した。この影響で、キャセイは48機あるA350の自主検査を始め、2日から4日までに48便を欠航し、香港発着の成田、関西、シドニー、バンコク、シンガポール、台北の各線に影響が出ている。
Tadayuki YOSHIKAWA