大谷翔平、第1打席で今季4度目の7試合連続ヒット 自己最多183本ペース 2戦連発41号にも期待がかかる
【MLB】ドジャース - レイズ(8月24日・日本時間25日/ロサンゼルス) 【映像】大谷翔平、7試合連続の高速ハードヒット! ドジャースの大谷翔平投手がレイズ戦に「1番・DH」でスタメン出場。1回の第1打席でライト前へシングルを放って7試合連続安打とし、今季の安打数を147に伸ばした。試合前の時点でナ・リーグ3位につけ、158本で1位のアラエスに12本差としていたなか、MLB挑戦7年目で、2022年の160本を上回る自己最多183本ペースで量産している。 前日23日(日本時間24日)のレイズ戦では、同点の2死満塁で迎えた9回裏に、自身初の“サヨナラグランドスラム”を決めるとともに、その一発でMLB史上6人目の『40-40』達成の快挙となった。そんな興奮が冷めやらぬ本拠地ドジャー・スタジアム、この日も大谷の打席に注目が集まるなかで7試合連続ヒットを放った。 初回、レイズの先発タジ・ブラッドリー投手と対戦すると、カウント1-1からの3球目92.2マイル(148.3キロ)のスプリットをハードヒット。速度96.3マイル(約155キロ)の高速打球でライト前に打ち込んだ。 7試合連続ヒットは、今季4度目となる。4月12日(同13日)のパドレス戦で8試合連続、4月24日(同25日)のナショナルズ戦で9試合連続かつ22試合連続出塁、6月25日(同26日)のホワイトソックス戦で9試合連続安打を記録してきた。4月、6月と好調をキープしていた時期に、安打を量産してきた形だ。 その意味では、前日までの打撃成績は129試合、500打数146安打、92打点、40本塁打、40盗塁、打率.292、OPS.992と、8月に入って打率1割台と成績を落としていたなかで復調気配を見せていると言える。 今季の大谷は、記録ラッシュだ。 7月13日(日本時間14日)のタイガース戦で日本人選手として初のMLB通算200号に到達する29号を放つと、16日(同17日)のオールスターゲームでは、こちらも日本人選手初となるフェンスオーバーの3ランを記録。そして21日のレッドソックス戦で放った飛距離473フィート(約144.2メートル)の特大ホームランで、日本人初の4年連続30号。さらに25日(同26日)のジャイアンツ戦で日米通算250号と、数々の記録を達成していた。 8月に入ってからは、2日(同3日)のアスレチックス戦で今季33号3ラン。それまで、ドジャース移籍後ワーストの19打席ノーヒットに終わっていた中、9回の第5打席で20打席ぶりの快音が起死回生のアーチに。打球速度116.3マイル(187.2キロ)、飛距離405フィート(123.4メートル)という大谷らしい衝撃の一発をマークすると、5日(同6日)のフィリーズ戦の第4打席に、左中間スタンドにギリギリ届く今季34号を放った。これにより、MLBの全30球団中、29チーム目のホームランとなり、全球団制覇までカージナルスを残すのみの王手とすると、17日(同18日)にカージナルスから今季35号を記録し、日本人初のホームラン全30球団制覇を果たした。 また、3日(同4日)には、今季の盗塁数が30個に到達し、1シーズンに30本塁打・30盗塁の『30-30』を達成。メジャーリーグで過去に『30-30』をマークした選手はいるものの、DHの選手としては史上初の快挙となった。なお、この日は自身初の1試合3盗塁に成功した。その後、本塁打を37号まで伸ばして迎えた14日(同15日)には、2回表に二盗と三盗を成功させて、今季の盗塁数が35個に。これにより、ドジャースの選手としては史上2人目となる『35-35』を達成。2011年にマット・ケンプが39本・40盗塁を記録して以来、8年ぶりとなった。 そして、23日(同24日)の一発だ。この試合では4回、先に40個目の盗塁を決めて、2011年のイチロー以来、日本人選手としては13年ぶりに40の大台に乗せて『40-40』に王手をかけると、9回裏、劇的な一撃で、メモリアルかつセンセーショナルな記録達成を成し遂げた。本塁打と盗塁の“同日達成”はMLB史上初の快挙となった。 ナ・リーグのタイトル争いにおける主役である大谷はこれ以降、3割・30本塁打・30盗塁のトリプリスリーや、MLB史上初の『45-45』(実際には『43-43』で史上初)や『50‐50』、2012年のミゲル・カブレラ(タイガース)以来、12年ぶりとなる三冠王などにも注目が集まっている。 (ABEMA『SPORTSチャンネル』)