金沢―大聖寺16分早く IRいしかわ、22年ぶり快速列車
●25年春導入へ調整 馳知事は、IRいしかわ鉄道(金沢市)が来年春のダイヤ改正に向け、金沢―大聖寺間で朝夕1便の快速列車を導入する方向で最終調整していると説明した。JR北陸線時代の2002年12月以来で、両駅間の移動が最大16分短縮される。 金沢―大聖寺間には全15駅があり、快速列車はこのうち複数の駅に停車しない。毎日運行し、午前7時44分大聖寺発、同8時22分金沢着と、午後6時20分金沢発、同59分大聖寺着の便を想定している。金沢―大聖寺間の移動時間は、現行の午前便の54分から38分となる。午後便は50分から39分に早まる。 合わせてIRは、金沢―小松間での列車の待ち時間を短縮するため、普通列車など計7本の増便を検討している。今月中にダイヤ改正の概要を公表する。 ●4~9月利用者、想定8%上回る IRでは、県内全線開業後の4~9月の利用者が5万2260人となり、経営計画での予測値を8%上回った。 同社は北陸三県共通フリー切符や白山市立高速鉄道ビジターセンター(愛称・トレインパーク白山)のシャトルバスを組み込んだ企画切符を販売している。馳知事は「さまざまな利用促進策に取り組んだことが乗客の順調な推移につながった」と述べた。