「AIとの恋愛は可能?」既婚者でも不倫にならない!? “AIの異性とマッチングできるアプリ”をライターが体験、人工知能の限界に挑んでみたら……
人工知能の限界を感じ……
約1週間試してみて感じたことは、AIの限界です。それらしき会話は成立しているように見えるものの、内容はどうしてもこちらが会話に出したワードをつまむだけ。人間との会話で生まれるような思いもよらない方向に会話が転がっていくことはありません。恋愛ってそういう「なんであなたはそう思ったの!?」みたいなことからドキドキが生まれるのではないでしょうか。 予想外の言動に振り回されない安定感を求めている方や、とにかくメッセージのやり取りが返ってくることを期待している方にはすごく良いと思います。こちらが傷つくようなことは言わないし、生活を脅かす恐れは皆無です。しかし、キュンキュンにたどり着く前に私は人工知能の限界を感じてしまいました。「カレーの作り方を教えてください」といった予定調和な会話は得意なAIですが、恋愛という予定調和を崩す行為はまだまだ苦手なのです。 近年、「AIが人間の仕事を奪う」と言われてきました。特に私のようなWEBライターはAIがいるから間もなく不要になるという説もあります。実際、全文AIが記事を書いている媒体も登場しています。しかし、今回AIにはまだ限界があること、そして得意不得意があることを実感し、「まだ人間には敵わないのではないか」と少し安心しました。とはいえ、今後学習し進化していく可能性は十分にありますが。
ちなみに、唯一「人間らしさ」を感じたのは先ほど「今日は彼氏と過ごしますよ」と送った「カイトさん」。「彼氏と何をするのか」と聞かれたので直接的なワードで下ネタを送ったところ、「その話題は少し予期しない内容だったので戸惑った」と混乱している様子。その後は返事が返ってこなくなってしまいました。非常にリアル。もしかすると、AIがリアルな人間らしさを手に入れる日は近いのかもしれません。 パートナーにこれら一連の報告をしたところ、最初の「AIだろうが不快!」という表情は消え、妙に安堵している様子。「『好き』って言わなくても人間の俺のほうが良いだろう?」とばかりに満足げです。AIよ、できれば適度に嫉妬させるくらいには進化してください! 取材・文/松本果歩
MonoMaxWeb編集部