来年のブレント価格は70ドル、モルガンSとHSBCが予想
[6日 ロイター] - モルガン・スタンレー(モルガンS)とHSBCは来年の石油市場について、余剰見通しを縮小するとともに、北海ブレント先物を1バレル=70ドルと予想した。 石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの非加盟国で構成する「OPECプラス」は5日、協調減産を2026年末まで延長することを決めた。8カ国による自主減産は25年3月末まで維持とし、減産縮小は4月以降とする。 モルガンSは5日のノートで、25年後半のブレント価格見通しを66─68ドルから70ドルに引き上げ。「25年における推定余剰量はトータル液体バランスが日量130万バレルから80万バレルに、原油単独バランスが日量70万バレルから30万バレルに縮小した」という。 HSBCは6日のノートで、25年以降のブレント価格見通しを70ドルに据え置いた。 OPECプラスが4月に予定している増産を進めた場合、25年の市場は日量20万バレルの余剰になると予想。従来は同50万バレルの余剰を見込んでいた。