有力馬多数!小倉で決めたい中央地方通算100勝【永島まなみの騎乗馬展望】
――今週は小倉で土曜7鞍、日曜8鞍の計15鞍に騎乗されます。いつも通り実戦、調教で騎乗経験のある馬を中心に伺いますが、8R・4歳上1勝クラスのイリスレーンは名古屋での初勝利がまなみ騎手、ここまで3度騎乗し全て3着以内と相性のいい一頭です。 イリスレーンは前走(藤田)菜七子さんが乗っていて、どうでしたか?とお聞きしたら「結構ハミを噛むね」とおっしゃっていて、元々前向きで一生懸命走ってくれる子なんです。 菜七子さんは「前走は馬場の悪いところが応えていた」ともおっしゃっていたので、ある程度馬場のいいところを通らせたいですね。ペースが速くなり過ぎないよう気を付けて乗りたいです。 ――11R・早鞆特別のタマモベローナも初勝利はまなみ騎手という馬です。今回は小倉1700mに短縮となります。 最近、前に行っても最後我慢できないところがあるんです。調教はすごく動いてくれる子で、ハンデ戦で51kgでもあるので、積極策からうまく気持ちが途切れないようにしたいです。 ――12R・4歳上1勝クラスのショッキングブルーはスタートが鍵になりそうでしょうか? そうですね、2走前に乗せていただいた時もテンションが高かったので、3連闘でイレ込み過ぎないことを祈ります。ゲートを五分に出してもう少しポジションを取れればいいなと思っています。 ――日曜に移って、3R・4歳上1勝クラスのミッキースピナッチは4走前以来の騎乗となります。ここは決めたい一戦になりそうですね。 ミッキースピナッチは福島で乗せていただいた以来ですね。ここ2走松若(風馬)さんが小倉ダート1000mで乗られて、控える形からいい感じに伸びてきていますし、今週追い切りに乗せていただいた際も状態は変わらず来ていると感じました。減量もつきますし、松若さんのように上手く脚を溜めて脚を伸ばせればと思います。 ――5R・3歳未勝利は自厩舎のペイシャラブリーに騎乗されます。距離を更に延ばして、初めての2000mとなります。 ラブリーはこれまで2度連闘で乗せていただいているのですが、連闘だと気が入って、連闘がむしろプラスになるタイプだと感じているんです。滞在競馬なのでテンションが上がり過ぎずに臨めると思いますし、距離延長でリズム良く運べればいいと思います。 前走(小林)美駒ちゃんが乗ってくれたんですが、追い切り自体は私が乗ったんです。その時に坂路で52秒台を出して、終いの1Fも12.2くらいで動けていて。元々そこまで動く馬ではなかっただけに、馬自体かなり動けるようになっている印象があります。 ――3戦連続の騎乗となる6R・3歳未勝利のブラックドレスは、加用正厩舎のラストレースとなりますね。 そうなんです、先生のラストレースなんです。前走は躓いてしまってこの馬の良さを出せなかったのですが、2走前に乗せていただいた時は逃げてギリギリまで粘ってくれました。先生はデビューした時から何度も乗せてくださったので、先生のラストレースをしっかり締めくくりたいです。 ――22年12月以来久々の騎乗となる8R・4歳上1勝クラスのトウロウノオノは、ダートでは初騎乗となります。 美駒ちゃんが乗っているここ最近のレースを見ていても、勝ち負けするチャンスがあるなと思っています。前前で運べるタイプでもありますし、美駒ちゃんのように淡々と前前で運びたいです。 ――10R・西日本新聞杯は、当コラムでもお馴染み、自厩舎のビッグボーンリタとのコンビで挑まれます。京都より小倉のほうが良さそうでしょうか? ビッグボーン自体、遠くに遠征したほうが馬の気が入るのかいい結果になっているので、小倉輸送は問題ないと思います。先週坂路で一週前追い切りに乗せていただいたのですが、終い11.6くらいとすごくいい時計を出してくれたんです。荒れた馬場もそこまで苦にしなさそうなので、福島で勝った時のイメージで運びたいです。
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