10月として初の線状降水帯が発生...改めて知っておきたい!「大雨」の災害から命を守る「避難」の目安
「大雨」はもはや梅雨・夏だけのものじゃない
地球温暖化の影響で、激しい雷を伴う急な夕立や、バケツをひっくり返したかのような大雨は、夏だけのものではなくなってきています。つい先日は、10月としては初めて、宮崎県に線状降水帯が発生し、道路が冠水するなどの被害をもたらしました。 近年では、気象庁が「線状降水帯による大雨の可能性を半日程度前から呼びかけ」ており、さらに線状降水帯による災害発生の危険度が高まると、「顕著な大雨に関する気象情報」が発表されることもあります※。 ※気象庁「線状降水帯に関する各種情報」より しかし、どれだけ技術が発達しても相手は“自然”であり、線状降水帯を正確に予測することは難しいのが現状です。この異常気象の中、10月の発生が「初」となった線状降水帯が、今後は当たり前になる可能性もゼロではありません。
そこで今回は、『いのちをまもる図鑑 最強のピンチ脱出マニュアル』(ダイヤモンド社)から、「大雨」に遭遇したらどう命を守ればいいか? を特別に一部抜粋してご紹介したいと思います。 クイズ形式なので、みなさんもぜひ一緒に考えてみてくださいね!
【クイズ】大雨から避難するべきタイミングは、次のうちどれ?
大雨がふり止やまず、家の前の道路が水びたし。家を出て避難所に行ったほうがいいレベルの雨のふり方は次のうちどれ? (1) ゴーゴーと滝のような雨で、もう道路が見えないタイミング (2) バケツをひっくり返したような雨で、道路が川のようになったタイミング (3) カサをさしてもぬれるどしゃぶりで、道路に水たまりが広がったタイミング この先の正解を見る前に、答えを頭に思い浮かべてみてください。 さて、気になる正解は……? ↓ ↓ ↓ ↓
【正解は(3)!】大雨から避難するタイミングは「カサをさしてもぬれるどしゃぶりで、道路に水たまりが広がる」とき 安全に避難できる最後のタイミングが、ここです。自宅より高い場所にある避難所へにげましょう。じつは(1)と(2)のタイミングだともう避難には間に合いません! 雨で目の前が見えない状態での避難は転ぶ危険大。 また、足元を流れる水の力は、想像以上に強力です。勢いよく流れる水が足首までの深さになっていたら、踏ん張れずたおれて流されてしまいます。(1)、(2)の場合は一軒家なら最上階に、マンションなら3階以上ににげる「垂直避難」をしましょう。