イモラ・サーキット、グラベルトラップを増設。F1エミリア・ロマーニャGPでのトラックリミット問題解消なるか?
F1第7戦エミリア・ロマーニャGPを前に、舞台となるイモラ・サーキットのランオフエリアがトラックリミット問題解消に向けて変更を受けた。 【ギャラリー】フェラーリの2024年マシンSF-24に”Evo”モデル登場? 実戦投入に向けてテスト実施 サーキットの主要エリアが再構成され、これまでアスファルトのランオフエリアが縮小され、グラベルトラップに置き換えられた。 ターン7(ピラテッロ)出口では、よりコースに近いところまでグラベルトラップが敷かれた。またターン11(アックエ・ミネラーリ)のアウト側に設置されていたアスファルトも大幅に削られ、グラベルトラップとなった。これにより、コースをはみ出したドライバーは手痛いしっぺ返しを食らうことになるだろう。 またターン14~ターン15のシケイン(ヴァリアンテ・アルタ)の出口にもグラベルトラップが設置された。2022年大会ではシャルル・ルクレール(フェラーリ)がスピンを喫したが、今回の変更によって、ドライバーがこのエリアに飛び出すとコースに戻ることができない可能性が高い。 レース中の降雨によって多くのインシデントが発生した世界耐久選手権(WEC)イモラ戦の前には、ランオフエリアの見直しが既に実施されていた。 近年、アスファルトのランオフエリアの増加に対して反発が高まっており、アスファルトはグラベルに比べてある程度のミスが許される一方で、トラックリミット違反が頻発するという問題が発生した。 トラックリミットの問題は昨年のオーストリアGPでピックに達し、レース中には1200件もの違反が記録された。これには、舞台のレッドブルリンクにグラベルトラップが不足していたことが関係しているとみなされた。 レッドブルリンクは今年改修を受ける予定であり、イタリアGPに向けてモンツァもいくつかのコーナーに変更が加えられると見られている。 数年前のスパ・フランコルシャンのサーキット改修でも、グラベルトラップが追加。ドライバーからも好評だった。 フェラーリのカルロス・サインツJr.は当時、こう語っていた。 「グラベルに戻ったことを歓迎するし、今後もグラベルが増えることを願っている」 「サーキットを再び素晴らしく壮大なモノにするためにはそれが必要だからね」 なおイモラは縁石にも変更を加えており、コースの様々なコーナーに2重の縁石が設置された。ターン2、ターン4、ターン5、ターン9、ターン19の左側、ターン3、ターン6、ターン11、ターン12の右側、ヴァリアンテ・アルタの出口にも縁石が追加された。
Jonathan Noble