ウイリアムズF1、軽量化で今季FW46が“戦える”マシンに? 最低重量到達まで約14kg。モナコでは片鱗見せる
ウイリアムズは昨年のFW45から、今季のFW46で14kgの軽量化に取り組んだ。ただ、最低重量の798kgを達成するまで、チームはさらに14kg程度シャシーをダイエットする必要があり、アップデート開発に勤しんでいる。 【リザルト】F1第8戦モナコGP:決勝結果 ただモナコGPでは、もし軽量化が実現されたらウイリアムズが躍進するのではないか、という片鱗が見られた。 最低重量をクリアできていないのは1チームだけではないが、ウイリアムズは最低重量まで14kg程度到達できていないことで、イモラのような通常サーキットで0.450秒前後タイムロスしていると予想され、チームの改善における足かせとなってきた。 エミリア・ロマーニャGPまでは無得点だったウイリアムズだが、モナコGPではアレクサンダー・アルボンが予選9番手から9位フィニッシュ。今季初ポイントをチームに届けた。 車重による影響が少ないタイトなレイアウトを持つモンテカルロ市街地サーキットで、ウイリアムズはFW46の重量を減らすことができれば入賞も争えるということを示したのだ。 「計算上、このサーキットはシーズンで最もウエイトのハンデが少ない」とアルボンは語った。 「モンツァが最も厳しく、モナコが最も優しいと思う」 「いつもはフェアな戦いにならないけど、ここではフェアな戦いに持ち込める。昨年から、マシンのDNAも大きく変わった。そして僕たちが集中しようとした部分について考えてみると、それは低速かつタイトなコーナー……まさにこのサーキットが典型だった」 モナコの結果は、軽量化が実現したFW46のポテンシャルの片鱗だったのか? motorsport.comが尋ねるとアルボンは次のように答えた。 「そうだね。でも重量を減らすのはそんなに簡単なことじゃない。少なくとも僕らにとってはそうだ」 「僕らは重量の問題を振り払うためにやるべきことがある。でもそれは分かっている。毎週末、自分たちがいるポジションと届いたかもしれないポジションを比較することで、自分たちの差を知ることができる」 「こういうパフォーマンスをもう少し頻繁に見せられると思うから、いくつかのパーツを改善して、重量増にならないようにする必要がある」 今後のウイリアムズの改善に関して楽観的な見方もある一方で、チームの車両パフォーマンス主任であるデイブ・ロブソンは、直近のライバルを凌駕するような開発を行なうことは難しいと認めた。 「今の状況では、かなり難しい」とロブソンは言う。 「もっと早くアップデートを投入し、シーズン開幕時にペースとマシンの基本的な資質を高めることができなかったのは残念だ」 「我々は今、ザウバーとほぼ常に戦っていると思う。マシンはこれから軽くなっていくだろうし、メカニカル面、エアロ面でのアップデートもあるだろう」 「でも今後5~6ヵ月の間に、我々がこれらのチームを上回るような開発をするのは少し厳しい。彼らは既に、我々より先を行っているからね」 「我々はアップデートを投入するつもりだし、後方グループの先頭に戻ろうと努力するのは確かだ」 「目標はアルピーヌとハースを追いかけることだ」
Filip Cleeren