【インタビュー】中日・細川成也 不動の大砲へ「『55』は長距離砲、大砲が着ける番号。素直にうれしいですし、気が引き締まります」
『55』に恥じない活躍を
中日・細川成也
昨年の活躍はあらためて説明するまでもないだろう。長打力、得点力不足にあえぐチームの中で、チームトップの24本塁打&78打点をマークした。崖っぷちから現役ドラフトで覚醒した右の大砲は、今年から決意も新たに『55』を背負って戦う。 取材・構成=牧野正 写真=橋田ダワー、BBM 力強いスイングから乾いた打球音が響く。春季キャンプ地の沖縄・北谷。細川成也が心地よい汗を流しながら打球の行方を見つめる。1年前とは何もかもが変わった。現役ドラフトから中日へ入団したばかりの24歳は「今年も結果が出なければ終わり」という覚悟の下、背番号『0』を着けて黙々とバットを振った。自分でも驚くほどの成績を残したことで、今では細川を見る周りの目が違っている。寄せられる期待と役割は大きくなったが、新しい背番号を背負って再出発。昨シーズン以上の成績を残すと意気込む。 ──昨年は背番号『0』を背負っていましたが、今年から『55』に変更となりました。 細川 とても良い番号をいただいたなと思っています。昨年までは福田さん(福田永将、打撃コーチ)が長く着けられていたと思いますが、背番号に恥じないように自分も活躍したいと思っています。 ──『55』は細川選手からの希望だったのですか。 細川 違います。球団のほうに決めていただきました。背番号を変えようという話はいただいていて、いくつか候補があったと思うんですけど、自分ではなかなか決められないというか……。監督や代表など球団の方に決めてもらったほうがうれしいですと、そこは自分のほうからお願いしました。 ──希望の番号がなかったのですか。 細川 そういうわけではありません。自分で決めるのではなく、与えてもらった背番号で頑張りたい、頑張ろうという気持ちが強かったですね。 ──『55』に決まったときは、率直にどう思いましたか。 細川 素直にうれしかったですね。気持ちが引き締まったというか、この番号を着けるんだ、また新たに頑張ろうという気持ちでした。 ──ぴったり似合っています。 細川 そうですか? うれしいですね。ありがとうございます。 ──移籍1年目、背番号『0』で活躍したこともあって・・・
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週刊ベースボール