IC化用地買収を完了 能越道福岡PA 高岡市接続道路を整備 28年度供用
●災害時に迅速対応 能越自動車道福岡パーキングエリア(PA)のインターチェンジ(IC)化の推進に向け、高岡市は30日までに、本体工事に必要な事業用地の取得を完了した。上下線にそれぞれ1カ所ある福岡PAと既存の市道を結ぶランプ(接続道路)を整備するほか、市道の拡幅や新設を行い、2028年度の供用開始を目指す。 【図】能越道福岡PA接続道路 市が取得したのはPA周辺の約1万7500平方メートルで、地権者23人が合意した。取得費用は約1億8千万円。用地は土地開発公社が取得し、新年度、市が買い戻す予定。 福岡PAは高岡-福岡IC間約7キロのほぼ中間に位置する。福岡PAのIC化は旧福岡町時代から地元が要望しており、昨年度に事業着手した。概算事業費は約19億円で、国が補助し、高岡市が県道路公社と整備する。 周辺住民や企業、観光客の利便性が向上するほか、災害時に迅速な救援、救助が可能となる効果が見込まれる。 ランプはそれぞれ幅12~13メートル、延長250~300メートルの片側1車線道路。能越道の上り線側は市道下蓑・下老子線、下り線は市道笹川千鳥丘町5号線と接続し、能越道への乗り降りが24時間可能となる。 能越道の無料区間となるため、通常のICとは異なり、ゲートも料金所も設けない。交通量増加を見込み、二つの市道も拡幅し、別の市道とのアクセス道を整備する。 新年度から2年間、埋蔵文化財の調査を実施し、2026年度からランプやアクセス道の本体工事に着手する。