THE YELLOW MONKEY、1.5万字超えのインタビューを掲載。“復活ののろし”となるアルバム『Sparkle X』を語る【前編】
5月29日にリリースしたTHE YELLOW MONKEY10枚目のオリジナルアルバム『Sparkle X』。同作のLISTENING PARTYが、5月10日東京都内にて開催された。同日行われたメディアの合同取材に登壇した吉井和哉(Vo)、菊地英昭(G)、廣瀬洋一(B)、菊地英二(Dr)の4人。ラジオDJの落合健太郎を聞き手に行われたインタビューを1.5万字超えで掲載する。前編は東京ドーム公演のライブにはじまり、アルバム『Sparkle X』の各楽曲についての制作ストーリーを届ける。 【全ての写真】10枚目のオリジナルアルバム『Sparkle X』合同取材 ――まず、4月27日に東京ドームで開催された「THE YELLOW MONKEY SUPER BIG EGG 2024 "SHINE ON"」の話から伺えますか。 HEESEY(廣瀬) メディアでもたくさんネタになっていましたが、ライブ前日、本当に寝られなくて。寝ずにやったライブだったことも含め、本当に思い出に残りましたし、THE YELLOW MONKEYの歴史の1ページに刻まれるようなライブになってよかったなと思っております。 吉井 なんかあれでしょ? HEESEYは終わったあとも興奮して、のべ40時間くらい寝てないとか。何時に寝たの? HEESEY 夜中の3時とか? EMMA(菊地英昭) 5時って言ってなかった? HEESEY いやいや、まあ、変なスイッチが入りましたね。 ――吉井さんも東京ドーム公演では「アドレナリンが出たー!」とおっしゃっていました。 吉井 自分は、病気後初のフルステージで、しかも、いきなり東京ドームというのは、正直、プレッシャーも不安もすごくありました。でも、ステージ袖にスタンバった時点で、「ここでひるんでてもしょうがない」とスイッチが入りました。どこまで声が持つかはわからなかったですが、なんとか完走できました。課題はたくさん残りつつも、そういう切羽詰まった状態というのは、ロックには必要なんだなと。HEESEYの睡眠不足もそうだけど。 HEESEY 確かに(笑)。 吉井 これからはね、どんどん切羽詰まった人生になっていくと思うし、いい勉強になりました。 ANNIE(菊地英二) HEESEYもLOVIN(吉井)もいろんな状況で切羽詰まっていたかと思いますが、僕自身は、今回の東京ドームが今までで1番楽しめたんですよね。LOVINの声以外、バンド的には全く不安要素がなかったし、こういうドーム公演は初めてかなと。僕らは東京ドームでのライブは5回やらせていただいているんですね。他にアリーナとか球場でもライブの経験はありますけど、自分たちのカラーに染めることができていたという自負があるんですよ。ただ、東京ドームだけは、自分たちの色に染められなかったと思っている場所で。でも、今回は、2階席の奥まで、ちゃんとTHE YELLOW MONKEYのエネルギーで満たすことができた感覚がありました。東京ドームという会場を自分たちの音・エネルギーで埋め尽くことができたような感じがしています。それは、バンド冥利に尽きるというか。すごく充実した東京ドームでした。 EMMA 僕は、過去一、お客さんと一体になれた東京ドームだったなと思っていて。LOVINの喉のこともあったから、守ってくれている感じがすごくあって。「一緒に楽しもう」というオーディエンスの気持ちがすごく伝わってきた。それが1番でした。 吉井 願いとか祈りのパワーをすごく感じましたね。そういうの力ってやっぱりあるんだね。 ――ライブがはじまる前にカウントダウンの数字がスクリーンに映し出され、1分前、30秒前くらいから、お客さんの声がうわーっと上がっていく。その後、吉井さんからこの数年間を振り返るようなMCがありました。そして、「バラ色の日々」が、東京ドームに集まっていたお客さんの歌声からはじまるという。そのオーディエンスの大合唱は、メンバーのみなさんにどのように届いていましたか。 EMMA いや、もう……イヤモニは、のっけから外していましたよね。それは聴かないと、はじめられないなと思って。すごかったです、やっぱり。 HEESEY あの声を聴いて、本当のスイッチが入ったというか。「もうこれ、絶対いいライブになるな」というのを、そこで確信したというか。 吉井 確かに僕から見ても、ほかの3人がキレキレでしたね。HEESEYは毎回寝ないほうがいいんじゃない? ANNIE それ、すごく思いました。 HEESEY 験担ぎでね……いやいや(笑)。 吉井 ANNIEのドラムソロもすごくよかったですね。そういう今までやったことがないことも、いい緊張感になったと思います。
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