あなたのウォーキング、「痩せないダイエット」になってるかも...? 致命的な「5つのミス」を英専門家が解説
②タンパク質の摂取が足りていない
「適度~高タンパク質の食生活は体脂肪を燃やすのに理想的。これには2つ理由があり、①タンパク質はより満腹効果があって空腹を抑えるのに役立つことと、②タンパク質にはより高い熱効果があることです。そのため、炭水化物や脂肪など他の主要栄養素よりタンパク質は分解によりエネルギーを必要とします。 タンパク質1gあたり4カロリーと思っているかもしれませんが、それは間違い。タンパク質を分解する熱効果に当てはめると、消化可能、あるいは代謝可能なエネルギーは約2.8~3.2カロリーになります。そのため、他の主要栄養素とは違い、タンパク質をより多く食べるのは、摂取過剰にならずに空腹感に対処する賢い方法なのです。満腹感と満足感を得られますが、過剰にエネルギー(カロリー)を消費しません。 ウォーキングは大量のタンパク質を必要とするトレーニングではありません。筋肉に筋トレのような負荷をあまりかけないからです。最終的な目標が体重減なら、高タンパク質ダイエットは賢い選択といえるでしょう」
③頻度が少ない
「私はウォーキングを2つのカテゴリーに分類しています。①日々の歩数に一般的なNEAT(非運動性熱産生)エクササイズを組み込む、②坂道/ウエイト付きベストやリュックを使ったインターバルトレーニングを組み込む、です。 負荷がかかるハイキングやヒルウォーキングをたくさんやっていると、全体的な強度のせいか、あるいは長時間やり過ぎたせいで、体に痛みがでたり、回復に時間がかかります。十分強度が足りているのではれば、週に2~3回で体重減には十分です。 しかし、こうした歩き方を取り入れない場合は、穏やかなウォーキングを毎日すればよいでしょう。1回20分以上にならないようにして、空腹のサインに注意することが重要です。かなり空腹を感じるようになってきたら、頻度を増やさないこと」。
④摂取カロリー>消費カロリーになっている
「簡潔に言うと、歩いただけでは痩せません。歩いているのに痩せないと悩んでいる多くの人は、運動して燃焼するよりも多くのカロリーを摂取している可能性が高いですね。 どのくらいカロリーを摂取したかを正確に調べるのは不可能なので、例えばバターやオイル、クリームを避けるなど、食べたものとエメルギー構成比について、一般的な知識を持つことを、まずはお勧めします(ダイエットをしていれば自然に身につく感覚でもありますが)。カロリー計算が苦手な方のために、あまり考え過ぎずにカロリーを減らす簡単な方法もありますよ。 1日中、エネルギーに満ちた状態をキープするには、タンパク質や炭水化物、脂肪がバランスよく含まれた食事を1日に2回以上摂ることです。朝食はコーヒーだけ、ランチも軽くて、夜はひどく空腹になって食べ過ぎてしまうという食事より、同量の食事を1日に2回食べれば、食間にスナックを食べなくても十分なほど満腹を感じるはず。 ダイエット界には俗説が多く、夜遅くにカロリーを摂取すると体重減に影響を与えるなどと言われますが、それは間違い。1日に摂取する総カロリーが、消費カロリーよりも少なければいいのですから、食べる頻度や食事の回数の多さは関係ありません」