【戦力分析】聖光学院11日初戦 打倒鶴岡東へ一丸 第2試合に登場 夏の甲子園
第106回全国高校野球選手権大会第5日は11日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で1回戦4試合を行う。福島県代表で3年連続19度目となる出場の聖光学院(伊達市)は第2試合(午前10時35分開始予定)に登場し、鶴岡東(山形)と対戦する。聖光学院の選手は10日、同市の鳴尾浜臨海野球場で練習し、初戦に向けて最終調整した。 投手陣はシートノックで内野手との連係を確認後、ブルペンで30~40球ほど投げ込んだ。打者を左右両打席に立たせて直球や変化球の状態を確認した。野手はほとんどの時間をフリー打撃に当てた。打者がフォームを入念に確認しながら快音を響かせた。 佐藤羅天(らま)主将は「試合を前にして仲間ともっと野球がしたい、負けたくないという気持ちが強まった。自分たちの全てをぶつける」と闘志をかき立てた。 甲子園での山形県勢との対戦は春夏通じて初めて。聖光学院は3年連続の初戦突破を狙う。 11日に対戦する聖光学院と鶴岡東(山形)の戦力を分析する。
■聖光学院 打線の鍵握る竹田 投手は高野結羽(ゆう)が軸となる。最速145キロの直球とスライダーで打者をねじ伏せてきた。関西入り以降も順調に状態を上げている。右の古宇田烈、左の色川裕も控える。 打線のキーマンとなるのが1番の竹田一遥。福島大会直前に左ももを負傷した影響もあり、打率1割台と苦しんだ。現在はけがも癒えており、出塁して投手を揺さぶりたい。チームトップの12打点を挙げた3番菊地政善、4番木村秀明ら中軸の打力にも期待がかかる。 斎藤智也監督は「鶴岡東は好投手の左腕を2人擁し、隙がないチームだ。ロースコアの1点差勝負になる」と戦いを見据える。 【福島大会の戦績】 ▷2回戦 6-0 日大東北 ▷3回戦 10-0 会津学鳳(6回コールド) ▷準々決勝 8-6 いわき湯本 ▷準決勝 10-5 磐城 ▷決勝 4-1 学法石川 ■鶴岡東 持ち味は勝負強さ 第1シードで臨んだ山形大会では2回戦の山形中央戦で2―1、準決勝の日大山形戦で6―5で勝利。接戦をものにする勝負強さがある。