スペック最強は誰だ!? 日本代表能力値ランキング1~10位。久保建英、三笘薫…。トップに立ったのは?
3位:遠藤航(リバプール/イングランド) 生年月日:1993年2月9日 市場価値:1300万ユーロ(約18.2億円) 23/24リーグ戦成績:15試合1得点0アシスト 日本代表通算成績:55試合2得点3アシスト 日本代表の主将、遠藤航は昨年の夏にリバプールに移籍。加入当初は低調なプレーに終始し批判の的となってしまったが、徐々に新たな環境に慣れていくと、パフォーマンスレベルが向上し、12月のチーム月間最優秀選手にも選ばれるなど当初の評価を一変させた。最高の状態でAFCアジアカップカタール2023に臨む日本代表に合流できたと言えそうだ。 「攻撃」の組み立てにまったく貢献できないわけではないが、パスやドリブルで次々と違いを作り出せるタイプではなく、リバプールでも加入当初はそのあたりの物足りなさを指摘されていた。能力値でも「スキル」と「攻撃」の数値は伸びきらず、前者は74.4、後者は68.2とMFの選手としてはやや低めに落ち着いている。 しかし、遠藤にはそれらを補って余りある能力がある。それが「フィジカル」と「守備」だ。出足の鋭さとボールを奪い切るパワー、相手に向かって果敢にタックルを仕掛ける勇気はリバプールでも光っており、カウンターの芽を摘み取るだけでなく、素早く2次攻撃に繋げている。超攻撃的なサッカーを志向するリバプールで、誰よりも早くボールホルダーを潰すことができる遠藤の存在は貴重なものになりつつある。 世界最高のプレー強度とスピードを誇るプレミアリーグの舞台で躍動し、ユルゲン・クロップ監督の信頼を掴んだ遠藤。日本代表よりもレベルの劣る相手との対戦が続くアジア杯では、無双できるかもしれない。
2位:久保建英(レアル・ソシエダ/スペイン) 生年月日:2001年6月4日 市場価値:6000万ユーロ(約84億円) 23/24リーグ戦成績:18試合6得点3アシスト 日本代表通算成績:29試合3得点6アシスト 日本が世界に誇る至宝、久保建英は所属するレアル・ソシエダで好調を維持している。日本代表でも直近5試合で1得点4アシストと十分な結果を残し、調子の良さをアピールしているところだ。優勝を目指すAFCアジアカップカタール2023でも、当然ながら活躍が期待される。 幼少期からスペインでボールに触れてきた久保の「スキル」は間違いなく日本人トップレベルだ。ソシエダでは不用意なボールロストを犯すことはほとんどなく、繊細なタッチを駆使したドリブル、意外性のあるファーストコントロールなど変幻自在なプレーでDFを翻弄している。ボールを収めてからの展開力なども申し分なく、先述の通りとにかく失わないため、久保を経由した「攻撃」は高確率でゴール前まで迫る。それらが理由で「スキル」の数値は圧巻の90.2を記録した。 以前はシュートやクロスの精度に物足りなさがあったが、ソシエダで多くのチャンスに絡むようになり、それらは改善された。また「フィジカル」面も総じてパワーアップしており、ドリブルの際に簡単に体を入れられなくなったり、球際で粘り強さを発揮できるようになった。現代サッカー界では技術の高さだけでは生き残れないが、久保はそのトレンドに遅れをとっていないと言えるだろう。 対策されても相手の出方をうかがってスタイルを柔軟に変え、その時々で効果的なプレーを発揮できるのは「IQ」の高さゆえ。味方とボールの位置を瞬時に把握し、プレスのかけ方に工夫を加えるなど、「守備」にもその賢さは活かされている。まだ22歳というのがただただ恐ろしい。