じゃいは「お笑いで笑いをとった時」と「ギャンブルで大儲けした時」、どっちが気持ちいい?【じゃいの人生は最高のギャンブルだ】第99回
まず、自分は芸人です。芸歴はもう28年。これは僕の職業です。この仕事が好きだし、辞めたいと思ったこともありません。 一方でギャンブルや麻雀などはあくまで趣味です。趣味が高じて仕事になっているだけです。 その趣味に関して才能はある、とは自負しています。そんなところから有難いことに競馬や麻雀の仕事が増えました。世間では芸人ということを知らない人さえいるようで、知っていてもギャンブルの人というイメージの方が圧倒的に強いでしょう。 先日かまいたちの番組の収録で、濱家さんに「あの頃は芸人の目をしていたけど、今はギャンブラーの目をしている」と言われました。 でもね、こちらは全く変わってないんですよ。だって、あの頃から競馬や麻雀はしていたし。 ということは、僕の目ではなく、周りの目が変わってきてるんです。 今は、僕のことを面白いと思っている人が居たとしても、純粋な芸人だと思っている人は皆無なんじゃないかな? 相方ですら思ってないんじゃないかな? 僕の話をする時には、必ずギャンブルや麻雀の話になるでしょう。そこにジレンマは正直あります。 でも、それも有難いと思うようにしています。 実際に今はお笑い芸人としての給料よりも、ギャンブル、競馬、麻雀の仕事の方が圧倒的に多いですし。ギャンブル系の本も何冊も書いてるし。 意外に思われるかもしれないですが、僕はお金はそこまでいらないんですよ。もちろん重要なものだということは認識してます。 でもやっぱりお金よりも人を大切にしたい。 妻が離婚したいと言ってきた時も、全財産あげますと言いました。 今活動している競馬税制の活動も、ほぼほぼボランティアです。ボランティアどころか身銭を切っています。でもそれでいいと思っています。お金があっても生き甲斐がなければ面白くないですもの。 まあこれはあくまで今の自分の考えで、お金で苦しんでいる人もたくさんいるでしょうし、そういう人達にとってお金は何よりも大切なものかもしれません。それは全く否定しません。 話を戻しますが、僕がこの世で1番好きなものはお笑いです。本日も北海道でライブでしたが、皆さんの笑い声を聞いてる瞬間が1番の至福の時でした。だからネタを作りますし、アドリブだってどんどん言います。 20年ほど前のこと。乳がんで悩んでいる女性が僕らのライブを見て「私まだこんなに笑えるんだ!生きる勇気が湧きました!ありがとう」と言ってくれたことがありました。本当にうれしかったです。その女性はずっと僕らを応援してくれています。ライブに足を運んでくださいます。こんなことありますか。この喜びはギャンブルじゃ味わえないですよ。 「じゃいさんの予想で850万当てて、おかげで結婚することが出来ました!」と、わざわざ鹿児島から東京に会いに来た男性もいて、それはそれでうれしかったのですが、やはりお笑いで人を笑わせる方が圧倒的にうれしいし、気持ちいいです。 ☆じゃいさんに相談したい悩み事を募集します! ペンネーム・性別、相談に必要な情報(年齢や職業など)があればそれも明記し、以下アドレスまで相談内容をメールでお送りください。じゃいさんが「ギャンブル的思考」でアドバイスします! 【jay_sodan@shueisha.co.jp】まで! じゃい1972年生まれ、神奈川県出身。97年にお笑いトリオ「インスタントジョンソン」を結成し、ネタ作りを担当。芸能界随一のギャンブラーとして知られ、過去には9370万円の馬券を的中させたことも。『稼ぐメンタル ギャンブルで勝ち続ける「ブレない」心の作り方』(KADOKAWA)など著書も多数。 構成・撮影/キンマサタカ